メッシと元チームメートのセスク・ファブレガスは、『BBC』の取材に応え、アルゼンチンを「壊れたチーム」と表現し、「まるで仲間同士で戦っているかのようだ」と残念がった。そして、「メッシのプレーをサポートできる選手が必要だったのではないか。例えばエベル・バネガやジオバニ・ロ・チェルソなどの選手が控えていないと、メッシが思ったようなプレーをするのは厳しい」と指摘している。

　2014年のワールドカップ決勝でプレーした元代表SBのパブロ・サバレタは、「チームとして素早い攻撃ができなかった。だからメッシは最後まで孤立したんだ」と解説している。「こんな低調なパフォーマンスに終始するアルゼンチンを観た記憶がない。チームはきわめて貧弱で、予測可能で、クリエイティビティー（創造性）もなにもなかった」と述べた。

　クロアチア代表がモドリッチのゴールに喜ぶ姿を、茫然と見守る背番号10番には、どこか侘しささえも漂っていた。試合後のメッシは、沈黙を保ち続けている。

　メッシとアルゼンチンにとって運命の一戦となるナイジェリア戦は、4日後だ。