セネガルの地元メディア 『Senegal Football.com』のジャーナリストは、スポーツ専門の英衛星放送『SKY SPORTS』の取材に対し、こう明かしている。

「シセは非常に謙虚でクールな人物。彼はこれまでセネガル代表になかった“統率と組織力”を根付かせたんだ。これまで、アフリカのチームには監督と選手の間に摩擦も多かったが、彼は選手からも好かれ、かつチームとして必要なことも具現化している。いままでは想像もしなかったが、最終予選の間、選手たちは一度も遅刻しなかったんだ。これは驚くべきことなんだよ！」

​　鮮やかに３ポイントを奪ったポーランド戦。シセ監督は試合後の会見で、「我々は戦術的かつ積極的にゲームをコントロールすることができた。選手が規律を守ってくれて感謝している。常にコンパクトにチームを保ち、非常に積極的にプレーできた。ポーランドの戦い方は正確に把握できていたので、しっかり対策することができたと思う」と、その勝利は偶然ではなく必然だったのだと強調した。

　理想的な形で初戦を飾ったセネガルには、2002年以来の快進撃を期待するような空気も流れているはずだが、指揮官は手綱を緩めない。

「日本との戦いが難しいことは知っている。これまでの試合と同様に、準備を万全にして試合に備える必要がある」

　６月24日、雌雄を決する日本とセネガル。初戦で勝利を収めて勢いに乗る両雄が、グループリーグ突破を懸けた一大決戦に臨む。