「保護者の方も、スタッフも、子どもたちも、一緒に成長していく。そんなクラブを目指しています」
●では、センアーノ神戸の理事として、コーチに求めるものは?
「クラブとして、サッカーが好きで、子どもが好きというのは大前提。さらに経営力は身につけてほしいですね。プロとして食べていくなら、コスト管理、時間の管理、人の管理、そういう経営スキルが必要です。うちのクラブでは、月1回スタッフほぼ全員理事会に参加してもらって、『クラブの経営状態はいまこうなんだよ』ってリアルな数字を見せているんですが、自然と、現場だけやっていればいいって考えはなくなっていきますね」
●指導者の育成にも熱心なのですね。
「ここで学んだノウハウ、できた人脈をそれぞれの田舎に持って帰ってもらって、チームをつくってほしいんです。同じ志の下、同じように頑張ってきた人たちが、日本全国色んな所で活躍してくれたら、うれしいです。若いコーチたちにも目標を持ってもらいたいですね」
●どういった人が指導者に向いていますか?
「明るく元気でさわやか。あとは身だしなみ。それから軽い冗談を言えて、人の気持ちをわかってあげられる人かな。子どもって、わりとしゃべらないんです。ちょっとした声がけができる人は保護者の方からの信頼も得られると思います」
●育成の現場から見て、今後の日本のサッカーについて、こうなってほしい、こうしたい! ということがあれば教えてください。
「環境面では、人工芝や天然芝のグラウンド、ナイター付のグラウンドをもっと増やしたい。なかなか学校を借りるのもたいへんですからね。それから、サッカースクールの社会的地位の向上かな。学習塾に比べると、月謝もまだまだ安いと思います」
●指導者として長いキャリアをお持ちですが、昔といまの子どもたち違いはありますか?
「昔の子の方が緊張していましたね。いろいろなところで。逆に、いまはそういう子が少ないと感じます。自由にのびのびと育ったんだろうなあと。ただ、緊張やプレッシャーをあまり感じない分、逆にストレスや失敗にも慣れてない。そういう意味では、強くもあり、弱くもあるのかもしれません。
褒めて育てるのことが主流になったと思いますが、ちょっと疑問を感じる部分はあります。ネガティブなことばかりを言うのもどうかと思いますが、叱られた経験のない子は、ちょっとでもうまくいかないと、『諦める』、『辞める』へ向かってしまいます。我慢強くできる子は、少なくなった気がしますね。挨拶をすること、荷物の整理すること、ちょっとしたことから経験を重ねて、成長してもらいたいです」
●それは、親御さんの影響も大きいのでしょうか。
「もちろん、親の教育が大事な部分もあります。ただ、絶対に正しい育て方なんてありませんから、私たちは、保護者の方と子育てについて、一緒に話せる、考える時間をつくるようにしています。サッカーノートを通して、保護者とも交流をしています。保護者の方も、スタッフも、子どもたちも、一緒に成長していく。そんなクラブを目指しています」
クラブの代表として、そしてチームの監督として、日本一に導いた大木さんの言葉には、うなずかされてばかりだった。センアーノ神戸の今年の成績も気になるが、何よりも、ここを卒業した子どもたちがどんな選手になるのか、そしてどんな指導者になってくれるのか。ずいぶんと長く、枝分かれのするストーリーになるが、それぞれの結末を見るのを楽しみにしたい。
NPO法人日本スポーツ夢クラブ(センアーノ神戸)
http://yumeclub.org/
サッカースクール、サッカーチーム検索サイト|プレグラ
http://p-ground.com/
スポーツ、サッカー業界の求人情報|スポキャリ
https://sports-career.jp/
「クラブとして、サッカーが好きで、子どもが好きというのは大前提。さらに経営力は身につけてほしいですね。プロとして食べていくなら、コスト管理、時間の管理、人の管理、そういう経営スキルが必要です。うちのクラブでは、月1回スタッフほぼ全員理事会に参加してもらって、『クラブの経営状態はいまこうなんだよ』ってリアルな数字を見せているんですが、自然と、現場だけやっていればいいって考えはなくなっていきますね」
●指導者の育成にも熱心なのですね。
「ここで学んだノウハウ、できた人脈をそれぞれの田舎に持って帰ってもらって、チームをつくってほしいんです。同じ志の下、同じように頑張ってきた人たちが、日本全国色んな所で活躍してくれたら、うれしいです。若いコーチたちにも目標を持ってもらいたいですね」
●どういった人が指導者に向いていますか?
「明るく元気でさわやか。あとは身だしなみ。それから軽い冗談を言えて、人の気持ちをわかってあげられる人かな。子どもって、わりとしゃべらないんです。ちょっとした声がけができる人は保護者の方からの信頼も得られると思います」
●育成の現場から見て、今後の日本のサッカーについて、こうなってほしい、こうしたい! ということがあれば教えてください。
「環境面では、人工芝や天然芝のグラウンド、ナイター付のグラウンドをもっと増やしたい。なかなか学校を借りるのもたいへんですからね。それから、サッカースクールの社会的地位の向上かな。学習塾に比べると、月謝もまだまだ安いと思います」
●指導者として長いキャリアをお持ちですが、昔といまの子どもたち違いはありますか?
「昔の子の方が緊張していましたね。いろいろなところで。逆に、いまはそういう子が少ないと感じます。自由にのびのびと育ったんだろうなあと。ただ、緊張やプレッシャーをあまり感じない分、逆にストレスや失敗にも慣れてない。そういう意味では、強くもあり、弱くもあるのかもしれません。
褒めて育てるのことが主流になったと思いますが、ちょっと疑問を感じる部分はあります。ネガティブなことばかりを言うのもどうかと思いますが、叱られた経験のない子は、ちょっとでもうまくいかないと、『諦める』、『辞める』へ向かってしまいます。我慢強くできる子は、少なくなった気がしますね。挨拶をすること、荷物の整理すること、ちょっとしたことから経験を重ねて、成長してもらいたいです」
●それは、親御さんの影響も大きいのでしょうか。
「もちろん、親の教育が大事な部分もあります。ただ、絶対に正しい育て方なんてありませんから、私たちは、保護者の方と子育てについて、一緒に話せる、考える時間をつくるようにしています。サッカーノートを通して、保護者とも交流をしています。保護者の方も、スタッフも、子どもたちも、一緒に成長していく。そんなクラブを目指しています」
クラブの代表として、そしてチームの監督として、日本一に導いた大木さんの言葉には、うなずかされてばかりだった。センアーノ神戸の今年の成績も気になるが、何よりも、ここを卒業した子どもたちがどんな選手になるのか、そしてどんな指導者になってくれるのか。ずいぶんと長く、枝分かれのするストーリーになるが、それぞれの結末を見るのを楽しみにしたい。
NPO法人日本スポーツ夢クラブ(センアーノ神戸)
http://yumeclub.org/
サッカースクール、サッカーチーム検索サイト|プレグラ
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