スポーツという純粋なモノであっても思うように差は縮まらない
誰にも人生の転機がある、またはあったと思う。
僕の現役時代の転機と言えば、サッカーの試合でもなく、サッカー関係者との出会いでもなく、それこそ「ラスベガス」だった。
膝が痛くて、なかなかレギュラーを獲得できず、出たり出なかったり、苦しい選手生活だったなか、ラスベガスで感じたことが、その後の人生を変えた。賭事も出来ない、ユーモアもない、普通のサッカー選手、サッカー少年がただ大きく、大人になって行く過程の中で、僕は感じたのだ。
ここでカジノをやる人たちのようにビックになりたい。肩を並べて、カジノをやりたいと思った。それには自分の出来ることは「サッカーしかない」
サッカー以外でまたここに来られるとは思えなかった。凄い金額でカジノをやる外国人の横で1,000円のチップを置くのに緊張しドキドキする自分。
もっと練習して、もっと上手くなって、もっと大きな金額を置けるように、もっと堂々とカジノが出来るようにと思ったのを思い出す。日本のカジノはどのように発展していくのであろうか?
Jリーグが発足して25年。日本サッカーは変わったようで変わっていない。
オリジナル10。10クラブから始まったリーグは、いまや54のクラブが3つのカテゴリーに分かれて戦うようになった。
環境が変わった。選手が変わった。レフェリーのレベルが変わった。システムが、スタイルが変わった。
日本でのサッカーの普及は明らかに変わった。
その変わったサッカー界に大きなスポンサーが付き、数多くの人たちがスタジアムに足を運び、幸せを提供する立場と変わった。
しかし本質である、サッカーで起こることの中身は残念ながら変わっていないようにも感じる。25年間、必死にやってきた日本サッカー界もロシア・ワールドカップ前に苦しんでいる。
きっとこの日本でのカジノ。あるいはカジノ・ビジネスも浸透するまでに時間がかかるであろう。そして、どう変わっていくかは分からない。
スポーツという純粋なものであっても思うように差は縮まらない。日本が成長する分、トップランナーのブラジルもドイツも成長する。
それが未開の地ともいえるカジノとなれば、その大変さは想像がつく。
日本がいろんな工夫をしたとしても、先を行くラスベガスはそれまでに築き上げたベースをバックボーンにして、また新しいことにトライし、成長するのであろう。サッカー界の強豪と同じように……。
だからいつまで経っても差は埋まらない。ただ、それだけにやりがいもあるし、可能性もある。
新しい風を楽しみにしている。そして失敗を恐れずに、と思う人もいる、ということ。失敗したらやり直せばいい。ポジティブに受け止めれば、そのくらい思い切ってやればいいという考え方もある。
ロシア・ワールドカップが開幕した。
このタイミングでサッカーの話を深くするよりは、まずはワールドカップの期間にサッカーを楽しむべきだと思う。
開幕戦は開催国ロシアが、アジアのサウジアラビアに5-0と圧勝した。
またポルトガルとスペインの試合はグループリーグのテンションではなかった。3-3の引き分けではあるが、クリスチアーノ・ロナウドがハットトリック。すでに名勝負も生まれた。
この後、日本にとって、どんなワールドカップになるのであろうか……。楽しみだ。
2018年6月18日
三浦泰年
僕の現役時代の転機と言えば、サッカーの試合でもなく、サッカー関係者との出会いでもなく、それこそ「ラスベガス」だった。
膝が痛くて、なかなかレギュラーを獲得できず、出たり出なかったり、苦しい選手生活だったなか、ラスベガスで感じたことが、その後の人生を変えた。賭事も出来ない、ユーモアもない、普通のサッカー選手、サッカー少年がただ大きく、大人になって行く過程の中で、僕は感じたのだ。
ここでカジノをやる人たちのようにビックになりたい。肩を並べて、カジノをやりたいと思った。それには自分の出来ることは「サッカーしかない」
サッカー以外でまたここに来られるとは思えなかった。凄い金額でカジノをやる外国人の横で1,000円のチップを置くのに緊張しドキドキする自分。
もっと練習して、もっと上手くなって、もっと大きな金額を置けるように、もっと堂々とカジノが出来るようにと思ったのを思い出す。日本のカジノはどのように発展していくのであろうか?
Jリーグが発足して25年。日本サッカーは変わったようで変わっていない。
オリジナル10。10クラブから始まったリーグは、いまや54のクラブが3つのカテゴリーに分かれて戦うようになった。
環境が変わった。選手が変わった。レフェリーのレベルが変わった。システムが、スタイルが変わった。
日本でのサッカーの普及は明らかに変わった。
その変わったサッカー界に大きなスポンサーが付き、数多くの人たちがスタジアムに足を運び、幸せを提供する立場と変わった。
しかし本質である、サッカーで起こることの中身は残念ながら変わっていないようにも感じる。25年間、必死にやってきた日本サッカー界もロシア・ワールドカップ前に苦しんでいる。
きっとこの日本でのカジノ。あるいはカジノ・ビジネスも浸透するまでに時間がかかるであろう。そして、どう変わっていくかは分からない。
スポーツという純粋なものであっても思うように差は縮まらない。日本が成長する分、トップランナーのブラジルもドイツも成長する。
それが未開の地ともいえるカジノとなれば、その大変さは想像がつく。
日本がいろんな工夫をしたとしても、先を行くラスベガスはそれまでに築き上げたベースをバックボーンにして、また新しいことにトライし、成長するのであろう。サッカー界の強豪と同じように……。
だからいつまで経っても差は埋まらない。ただ、それだけにやりがいもあるし、可能性もある。
新しい風を楽しみにしている。そして失敗を恐れずに、と思う人もいる、ということ。失敗したらやり直せばいい。ポジティブに受け止めれば、そのくらい思い切ってやればいいという考え方もある。
ロシア・ワールドカップが開幕した。
このタイミングでサッカーの話を深くするよりは、まずはワールドカップの期間にサッカーを楽しむべきだと思う。
開幕戦は開催国ロシアが、アジアのサウジアラビアに5-0と圧勝した。
またポルトガルとスペインの試合はグループリーグのテンションではなかった。3-3の引き分けではあるが、クリスチアーノ・ロナウドがハットトリック。すでに名勝負も生まれた。
この後、日本にとって、どんなワールドカップになるのであろうか……。楽しみだ。
2018年6月18日
三浦泰年