4年前の絶対的な存在ではないことは、本人が一番理解している
その言葉を思い出し、今度はこちらから投げかけてみた。すると本田は、こう返してきた。
「そのとおりだと思います。究極のサッカーは、やっぱり個なので。誰かの一振りが、そのボールがゴールに入るかどうかだけなので。戦術で、ゴールは決められない。その意見は、初めてワールドカップを経験した時(2010年南アフリカ大会)から今でも変わらない。それを高めるためだけに、ヨーロッパで挑戦し続けたと言っても過言ではなかった。そこにはいろんな葛藤もありました。簡単に伸びるものではないという葛藤も。酸いも甘いも、それなりに経験したわけです」
ここロシアは、かつてCSKAモスクワの一員として2010年1月から4年に渡りプレーした場所。「(合宿中の)カザンはアウェー試合の前泊と試合当日でしか来たことがない」と笑ったが、慣れ親しんだ国で本田は肩の力が抜け、自然体で本番を迎えようとしている。
「まあ、楽しみたいなと思います。ここまで来たら、本当に開き直るしかない。チームとして、とにかく全部出す。出し切る。それはただの根性だけではなくて、ロジカルな部分を含めて。いまは落ち着いた状態です」
「そのとおりだと思います。究極のサッカーは、やっぱり個なので。誰かの一振りが、そのボールがゴールに入るかどうかだけなので。戦術で、ゴールは決められない。その意見は、初めてワールドカップを経験した時(2010年南アフリカ大会)から今でも変わらない。それを高めるためだけに、ヨーロッパで挑戦し続けたと言っても過言ではなかった。そこにはいろんな葛藤もありました。簡単に伸びるものではないという葛藤も。酸いも甘いも、それなりに経験したわけです」
ここロシアは、かつてCSKAモスクワの一員として2010年1月から4年に渡りプレーした場所。「(合宿中の)カザンはアウェー試合の前泊と試合当日でしか来たことがない」と笑ったが、慣れ親しんだ国で本田は肩の力が抜け、自然体で本番を迎えようとしている。
「まあ、楽しみたいなと思います。ここまで来たら、本当に開き直るしかない。チームとして、とにかく全部出す。出し切る。それはただの根性だけではなくて、ロジカルな部分を含めて。いまは落ち着いた状態です」
4年前の絶対的な存在ではないことは、本人が一番理解している。ただ、この空気を一変できるのが自分自身であることも、本田は誰よりも知る。8年前の大会では2得点、前回大会でも1得点を挙げている。一発がもたらす力を、どの日本人選手よりも肌で知る男。コロンビア戦に向けて、本田は自分の可能性を信じ、ゴール、そして日本の勝利だけを見据える。
取材・文●西川結城(サッカーライター)
【日本代表PHOTO】SAMURAI BLUEがモルドビア・アレーナで前日会見と練習
【ロシアW杯PHOTO】随時更新!タタールスタン共和国で旨いものを食いまくる!
取材・文●西川結城(サッカーライター)
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