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西野ジャパンは"レギュラー"と"サブ"の溝を埋められるか? 過去5大会から学ぶ16強進出の条件

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年06月08日

ドイツの二の舞にしてはいけないという気持ちが南アフリカの成果を生んだ

主将かつキープレーヤーである長谷部の仕事は多い。なかなかサブ組のケアまで目が行き届かない部分がある。(C)SOCCER DIGEST

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 もちろん中にいる選手はだいたいレギュラーが見えているだろうが、親善試合でレギュラーのケツを叩く選手が出てくるのは非常に大事なこと。さらに試合に結果を出した選手をレギュラーに入れていくと、チームが活性化し、総合力も上がる。

 そうしてレギュラー選手に危機感が生まれれば、チームの雰囲気はグっと引き締まる。また、紅白戦などでサブ組がレギュラーチームに勝つようなシーンが増えて、チームにピリピリした空気が生まれてくることは本番前には必要なことだ。
 
 南アフリカ・ワールドカップでは、練習試合でサブ組がレギュラー組を打ち負かすことが多々あり、サブの選手の士気が高かった。こういうムードをうまく作り出していくことが一体感を生むために重要な要素になるが、それにはサブ組のケアが必要だ。
 
 サブ組の中には直前でレギュラーを外されたり、なかなかチャンスを与えられない選手もいる。そうした時、彼らの気持ちを理解し、前を向けるように話ができる選手が必要になる。日韓大会の時の中山雅史、秋田豊、南アフリカの時の川口能活のようなポジションの選手だ。彼らベテランの選手たちは身をもって、「どうすべきか」というのを示してくれた。
 
 南アフリカ大会の時は、サブ組にベテランの選手が多かったが、彼らの多くがドイツ大会を経験しており、バラバラになってしまったドイツの二の舞にしてはいけないという気持ちが非常に強かった。そういう経験があった選手たちがサブにいたことは、南アフリカ・ワールドカップでチームがまとまり、大きな成果を生んだ要因のひとつともいえる。
 
 ただ、残念なことに、ロシア・ワールドカップを戦うチームに、この役割を果たすような選手が見当たらない。長い時間を一緒に過ごすグループをどう作っていくかの視点での人選に難があった。チームでは長谷部誠が一番頼りになるが、主将であり、チームのキープレイヤーであり、なかなかサブ組のケアまで目が行き届かない部分がある。サブ組をケアする中心的人物が不在の中、どう「一体感」を作り上げていくのか。
 
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