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いつかはイニエスタ・ジャパンも⁉ バルサ・スタイルの伝道師が指し示す日本サッカーの明るい未来

カテゴリ:Jリーグ

吉田治良

2018年05月30日

ともに切磋琢磨していく仲間でありライバルに、畏敬の念はいらない

イニエスタを受け入れる土壌が、いまのJリーグにはある。(C)Getty Images

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「学校のダンス部にマイケル・ジャクソンが入部」
「あいのりのバスにキアヌ・リーヴスが乗ってきた」
 
 うまいことを言うものだと感心する。
 
 けれど一方で、バルサのサッカーを身近に感じながら育った世代にとってみれば、イニエスタのJリーグ参戦は、我々が思うほど現実離れしたニュースではなかったのかもしれない。
 
 同じリーガ・エスパニョーラのピッチに立った乾貴士が、憧れの存在だったバルサを向こうに回して鮮烈なゴールを奪い、バルサのカンテラで育った久保建英が、FC東京のトップチームでプレーする時代である。
 
 例えば、ヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督が掲げた「縦に速いサッカー」よりも、今のJリーガーたちははるかに容易く、バルサ・スタイルの肝とも言える「パス&ゴー」ならぬ「パス&ストップ」の極意も習得してしまうのではないか。
 
 ハリルホジッチの解任と前後してイニエスタが到来したのは、どこか日本サッカーの未来を、進むべき道を暗示しているような気がしてならない。
 
 イニエスタが神戸で成功する確率は、かなり高いだろう。
 
 決してゴールの山を築くようなタイプではないが、時間と空間を巧みに操りながら味方を活かす術にかけて彼の右に出る者はいないし、それ以上に、彼が20年以上の歳月で血肉としてきたバルサ・スタイルを受け入れる土壌が、少なからずいまのJリーグにはあると思うからだ。
 
 ただし、その土壌にはまだところどころに大きな石ころが転がっていたり、雑草が生い茂っていたりしている。
 それを肥沃な大地とするには、イニエスタと同じピッチで戦い、イニエスタのプレーを間近で見ながら、ともに汗を流し、耕していく気構えが必要だ。
 
 もう、畏敬の念はいらない。
 
 ジーコやドゥンガ、ストイコビッチなど、歴代の助っ人たちが厳格な教師なら、さしずめイニエスタは先頭に立ってクラスをまとめる学級委員長だろう。その距離は格段に近くなった。ただ背中を追いかける存在ではない。同じ教室でともに切磋琢磨していく仲間であり、ライバルなのだ。
 
 マイケル・ジャクソンに果敢にダンスバトルを挑み、キアヌ・リーヴスにも怖気づくことなく意中の人にアタックする──。そんな風にして、イニエスタにも向かっていけるJリーガーが現われることを願っている。
 
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