ヴィッセル神戸の選手たちは幸運。
では、彼は日本でも成功できるのだろうか?
正直、それはさまざまな要因が関わってくるだけに、現時点では安易なことは言えない。しかしながら、物事に対して真摯に挑む彼が“年金暮らし”を送るつもりで日本を選んだということはないだろう。相応の覚悟を決めてオファーを受けたはずだ。
私は一度しか日本に滞在したことはないが、スペイン人が暮らすのに何の支障もないだろう。それどころか、食事は美味しく、人も親切で、サッカーに関してもハード面の充実は特筆に値する。
正直、それはさまざまな要因が関わってくるだけに、現時点では安易なことは言えない。しかしながら、物事に対して真摯に挑む彼が“年金暮らし”を送るつもりで日本を選んだということはないだろう。相応の覚悟を決めてオファーを受けたはずだ。
私は一度しか日本に滞在したことはないが、スペイン人が暮らすのに何の支障もないだろう。それどころか、食事は美味しく、人も親切で、サッカーに関してもハード面の充実は特筆に値する。
ヴィッセル神戸の監督がどのようなプレースタイルを信奉しているのかは分からないが、ボールプレーを好むイニエスタにとって、日本のサッカー文化は中国よりも適しているだろう。そしてひとつだけ断言できるのは、「イニエスタとトレーニングできる神戸の選手は幸運」ということだ。
最後に、スペイン代表やバルサの中盤でイニエスタと長年コンビを組んだシャビの言葉を記しておこう。
「アンドレスがボールを持ったとき、“必ずなにかが起こる”という予感がある。周りの選手はそれを信じて動き始める。その感覚には、ゾクゾクするものがあるんだ」
文:ヘスス・スアレス
訳:小宮良之
【著者プロフィール】
ヘスス・スアレス/現役時代はガリシア州1部リーグでプレー。引退後、監督養成学校でF・バスケス(現マジョルカ 監督)に師事し、指導者の道へ。州リーグのクラブで監督を務めた後、『オール・ヨーロッパ』誌に寄稿するなど、ジャーナリストとして活躍。指導者的立場からの理論には定評がある。『ワールドサッカーダイジェスト』の「ザ・ジャーナリスティック」のコーナーでは長年に渡ってスペイン・コラムを担当し、好評を博している。
最後に、スペイン代表やバルサの中盤でイニエスタと長年コンビを組んだシャビの言葉を記しておこう。
「アンドレスがボールを持ったとき、“必ずなにかが起こる”という予感がある。周りの選手はそれを信じて動き始める。その感覚には、ゾクゾクするものがあるんだ」
文:ヘスス・スアレス
訳:小宮良之
【著者プロフィール】
ヘスス・スアレス/現役時代はガリシア州1部リーグでプレー。引退後、監督養成学校でF・バスケス(現マジョルカ 監督)に師事し、指導者の道へ。州リーグのクラブで監督を務めた後、『オール・ヨーロッパ』誌に寄稿するなど、ジャーナリストとして活躍。指導者的立場からの理論には定評がある。『ワールドサッカーダイジェスト』の「ザ・ジャーナリスティック」のコーナーでは長年に渡ってスペイン・コラムを担当し、好評を博している。