浦和新監督の手腕に槙野智章も感嘆!「オズの魔法使い」が見せた戦略家の一面

カテゴリ:Jリーグ

原田大輔

2018年05月07日

槙野曰く「この監督のもとでたくさんのことを学べる」

槙野は「みんなが監督のやりたいことを理解したうえでやれるようになってきている」と手応えを得ているようだ。写真:徳原隆元

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「相手が中央を閉じてきてからは、サイドを意識したことで改善が見られたと思うし、決定的なチャンスもあった」
 
 事実、浦和は幾度もチャンスを作り出し、試合を優勢に進めていた。奪えなかったのはオリヴェイラ監督も話したように、ゴールという結果だけである。
 
 川崎戦でも試合途中に修正し、相手の攻撃の起点を抑え込むことで初勝利を飾ったように、戦況に応じた戦術変更や戦い方の修正は、まさに経験の成せる業だ。
 
 4試合を終えて1勝3敗と苦しい状況ではあるが、連戦が続くため戦術を落とし込む練習ができず、調整に当てるしか時間がないというエクスキューズもある。そうしたイレギュラーな状況ながら、川崎から勝利をもぎとり、鹿島と互角に渡り合った指揮官の手腕には可能性が広がる。何より選手たちも短期間で手応えを感じている。槙野智章が言う。
 
「オリヴェイラ監督が就任して間もなく、連戦ですが、試合の中でどんどん成長していっているし、みんなが監督のやりたいことを理解したうえでやれるようになってきている。結果として1勝3敗ですけど、最初に指揮を執った柏戦に負け、湘南戦に負けてから、チームは(やるべきことが)明確になった。前節の川崎戦は内容も伴って勝利できましたし、今日は内容は良かったけど、結果がついてこなかった。でも、この監督のもとでたくさんのことを学べると思っている。今日の敗戦からもたくさんのことを学べたと思います」
 
 即効性の魔法は切れるのも早そうだが、時間を掛けた魔法は深層まで浸透する。ルヴァンカップも含めて連戦はまだ続くが、そこを乗り切り、ワールドカップによる中断期間中に戦術やコンビネーションが磨かれれば、浦和には「オズの魔法」が掛かっているかもしれない。

 【鹿島 1-0 浦和 PHOTO】金崎が挙げた虎の子の1点を守り切り鹿島が勝利

取材・文:原田大輔(SCエディトリアル)

 


 
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