首位の広島戦で勝点を持ち帰ることができれば…
だが、攻撃に関しては、まだ“水もの”の面がある。毎試合決定機は作れているが、それが潤沢とは言えず、限られたチャンスを決められるかどうかで当たり外れがある状況だ。2~3節と今回の連勝時には高い決定力を見せたが、5~9節は5試合で1ゴールのみ。特にエースのクリスランは3節以来ゴールがなく、当たりが止まっている。
それでも、テンポの良いパス回しで裏をとってシュートやラストパスに到るシーンは少しずつ増えてきている。そこは練習の成果が表われている部分であり、決定機が増加する兆しは見える。
また鄭大世と北川航也が調子を上げ、2列目の金子翔太と石毛秀樹も好調を維持。とくに金子はここまで5得点と、得点力の面でも覚醒を見せている。今後得点が増えるか減るかを予想するとすれば、増えると考えられる材料のほうが多い。
ただ、この過密日程や今後暑くなってくることを考えると、自分たちがボールを持つ時間をもう少し増やさないと苦しくなってくるだろう。柏戦ほど守る時間が長い試合が続くと、守備陣の体力も消耗させられて失点が増えてくる恐れもある。
それでも、テンポの良いパス回しで裏をとってシュートやラストパスに到るシーンは少しずつ増えてきている。そこは練習の成果が表われている部分であり、決定機が増加する兆しは見える。
また鄭大世と北川航也が調子を上げ、2列目の金子翔太と石毛秀樹も好調を維持。とくに金子はここまで5得点と、得点力の面でも覚醒を見せている。今後得点が増えるか減るかを予想するとすれば、増えると考えられる材料のほうが多い。
ただ、この過密日程や今後暑くなってくることを考えると、自分たちがボールを持つ時間をもう少し増やさないと苦しくなってくるだろう。柏戦ほど守る時間が長い試合が続くと、守備陣の体力も消耗させられて失点が増えてくる恐れもある。
ヤン・ヨンソン監督も「相手の守備が整っていて速攻ができない時は、我慢強くボールを回しながらチャンスを作っていきたい」と語っているが、その構築には時間がかかり、現時点では速攻主体のチームとなっている。そのバランスをどうとっていくのか。今は速く攻める、今はじっくりボールを回すといった状況判断も含めて、今後の課題となるだろう。
いずれにしても総合的に考えると、プラス材料のほうが多いのは間違いない。もちろん今後も、どちらに転ぶかわからない接戦は多くなるだろうが、それを勝利に結びつけられるかどうかは“自信”による面も大きい。
昨年まで残留争いが続いていたチームが自信を得るのは簡単ではなく、ホーム初勝利まで時間がかかったことも、それを象徴している。それでも、結果を出すことで少しずつ自信も掴み始めている。次節の相手は、J1最少失点(1試合平均0.45点)の首位・広島。そこから点を取って勝点を持ち帰ることができれば、またひとつ自信と勢いを積み上げることができるはずだ。
取材・文●前島芳雄(スポーツライター)
いずれにしても総合的に考えると、プラス材料のほうが多いのは間違いない。もちろん今後も、どちらに転ぶかわからない接戦は多くなるだろうが、それを勝利に結びつけられるかどうかは“自信”による面も大きい。
昨年まで残留争いが続いていたチームが自信を得るのは簡単ではなく、ホーム初勝利まで時間がかかったことも、それを象徴している。それでも、結果を出すことで少しずつ自信も掴み始めている。次節の相手は、J1最少失点(1試合平均0.45点)の首位・広島。そこから点を取って勝点を持ち帰ることができれば、またひとつ自信と勢いを積み上げることができるはずだ。
取材・文●前島芳雄(スポーツライター)