カタールW杯はあまりにも遠すぎる
では、日本代表か? こちらもチャンスはほとんどない。
ヴェンゲルは何度も、名古屋に滞在した時の経験が自分を変貌させてくれたと繰り返してきたし、この国に真摯な愛着も持ち続けてきたが、彼がベンチに座るとすれば、それは短期的なチャレンジでなければならないだろう。ところが日本代表の次の大いなる目標は、やはり2022年のカタール・ワールドカップ。あまりにも遠すぎるのだ。
もっとも、ゼネラル・マネジャーの役職、さらには会長として、どこかのクラブに入るという可能性もある。パリ・サンジェルマン(PSG)は過去に2回、彼の意向を測ったことがある。具体的に言えば、2011年と13年だ。ヴェンゲルはナセル・アルケライフィ現会長とも良好な関係を保っている。
ヴェンゲルは何度も、名古屋に滞在した時の経験が自分を変貌させてくれたと繰り返してきたし、この国に真摯な愛着も持ち続けてきたが、彼がベンチに座るとすれば、それは短期的なチャレンジでなければならないだろう。ところが日本代表の次の大いなる目標は、やはり2022年のカタール・ワールドカップ。あまりにも遠すぎるのだ。
もっとも、ゼネラル・マネジャーの役職、さらには会長として、どこかのクラブに入るという可能性もある。パリ・サンジェルマン(PSG)は過去に2回、彼の意向を測ったことがある。具体的に言えば、2011年と13年だ。ヴェンゲルはナセル・アルケライフィ現会長とも良好な関係を保っている。
ヴェンゲルはまさに、パリに欠けているプロフィールの保有者だ。有名なばかりか、大いにリスペクトされるゼネラル・マネジャーとなれるだろうし、なにより分厚いアドレス帳を手にしている。パリを正真正銘のビッグクラブに仕立てるマネジャーになるかもしれない。
注目点は、未来の監督――現時点ではドイツ人のトーマス・トゥヘルが有力――とのコアビタシオン(共存共生)が上手く機能するかどうか。もっと言えば、カネを湯水のようには使わないヴェンゲルが、その自身の哲学に逆らってでも、移籍市場で巨費を操りながら投資できるのか。心の問題ということになるだろう。
文●レミー・ラコンブ(フランス・フットボール誌編集長)
翻訳●結城麻里
注目点は、未来の監督――現時点ではドイツ人のトーマス・トゥヘルが有力――とのコアビタシオン(共存共生)が上手く機能するかどうか。もっと言えば、カネを湯水のようには使わないヴェンゲルが、その自身の哲学に逆らってでも、移籍市場で巨費を操りながら投資できるのか。心の問題ということになるだろう。
文●レミー・ラコンブ(フランス・フットボール誌編集長)
翻訳●結城麻里