彼はチームのマックスを“引き出せる監督”だ
 65歳になったいまでも彼は、トレーニングも試合も毎回自分で準備する。その綿密さときたら、監督デビュー当時からいっさい変わっていない。
 
ハリルホジッチを一躍有名にしたのは、2014年ブラジル・ワールドカップのラウンド・オブ16、アルジェリア対ドイツ戦だ。惜しくも延長の末に彼が率いるアルジェリアは1-2で敗れ去ったが、世界が認めるグッドルーザーだった。あの試合をどう準備したかについては、「本が一冊書けるほどだよ」と豪語する。彼はいかなるディテールも取り漏らさず、軽視しなかった。しかも、もしあそこでアルジェリアが準々決勝に進出していたら、ファイナルまで到達できたと、いまも強く確信している。
 
だからこそ私はあえてこう言いたい。日本のみなさんも、ハリルホジッチを信じるべきだと。たとえマリ戦がドローに終わり、ウクライナ戦で敗北を喫したとしても、サムライブルーの周辺に疑念の気配が漂っているとしてもだ。
 
ハリルホジッチは、自分が手にしたチームのマックスを“引き出せる監督”なのだ。あとはチームの方にそれを“与える”キャパシティーがあるかどうか。それに尽きる。
 
文●レミー・ラコンブ(フランス・フットボール誌編集長)
翻訳●結城麻里
 
                                    
			
						
		ハリルホジッチを一躍有名にしたのは、2014年ブラジル・ワールドカップのラウンド・オブ16、アルジェリア対ドイツ戦だ。惜しくも延長の末に彼が率いるアルジェリアは1-2で敗れ去ったが、世界が認めるグッドルーザーだった。あの試合をどう準備したかについては、「本が一冊書けるほどだよ」と豪語する。彼はいかなるディテールも取り漏らさず、軽視しなかった。しかも、もしあそこでアルジェリアが準々決勝に進出していたら、ファイナルまで到達できたと、いまも強く確信している。
だからこそ私はあえてこう言いたい。日本のみなさんも、ハリルホジッチを信じるべきだと。たとえマリ戦がドローに終わり、ウクライナ戦で敗北を喫したとしても、サムライブルーの周辺に疑念の気配が漂っているとしてもだ。
ハリルホジッチは、自分が手にしたチームのマックスを“引き出せる監督”なのだ。あとはチームの方にそれを“与える”キャパシティーがあるかどうか。それに尽きる。
文●レミー・ラコンブ(フランス・フットボール誌編集長)
翻訳●結城麻里
















				
								
				
								
				
								


				
				
				
定価:800円(税込)
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