バイエルン退団後、右膝の手術を受けて、そこからリハビリ生活へ。復帰のメドが立った夏に、INAC神戸へ入団。秋からゲームに出はじめ、ゴールには恵まれなかったが、試合勘を徐々に取り戻していった。そして代表では10月のスイス戦で復帰すると、その後のヨルダン遠征、東アジアE-1選手権でゴールを決める。早々に復活の狼煙を上げた。
 
　暮れの皇后杯が早期敗退に終わり、オフが長かったことも、適度な休養を与えたのだろう。２月中旬の沖縄キャンプから順調な仕上がりを見せ、ふたたび代表に招集されたアルガルベカップでも得点を奪った。
 
　現在は、トレーニング中も怪我の再発に気をつけている点は「特にない」と言う。岩渕本人は、日本とドイツのプレー環境の違いが大きいのではないかと見ている。
 
「ドイツと比べたらコンタクトの激しさは日本のほうが少ないですし、練習での筋トレの量も少ない。『なにが自分に合っているのかな』と考えた時に（日本でプレーするメリットもある）。いまは『体調がいい！』っていう実感もあります」

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