24人のメンバーの中で最大のサプライズだったのが、21歳の新鋭ロドリだ。ビジャレアルの下部組織出身で、昨シーズンからトップチームに定着。実質２年目となる今シーズンは、故障で長欠中の重鎮ブルーノ・ソリアーノに代わってアンカーの定位置を確保すると、瞬く間に不可欠な存在へと成長した。
 
　190センチの長身ながら、足下の技術が高く、的確なボール捌きでゲームをコントロール。加えて、鋭い読みでピンチの芽を摘む守備にも定評がある。その風貌とプレースタイルから「ブスケッツ２世」との異名を取る。
 
　今回は、“本家”のセルヒオ・ブスケッツ（バルセロナ）が故障のため招集外で、その控えの１番手と目されていたアシエル・イジャラメンディ（レアル・ソシエダ）もメンバー落ちとなった。サウールもアンカーをこなせるとはいえ、ロドリにスタメンのチャンスが巡ってきても不思議はない。
 
　　イジャラメンディもまだ３キャップと代表での経験は浅いだけに、ロドリが逆転でメンバー入りを掴む可能性は十分にある。実際、ロペテギ監督も「彼のプレーは大好きだ。若いけどすでに完成されている」と称賛を惜しまない。
 
　M・アロンソ、パレホ、そしてロドリ。３人のうちロシア行きの切符を掴めるのは、果たして誰か――。
 
 

スペイン代表メンバーは以下の通り。
 
[GK]
ケパ・アリサバラガ（アスレティック・ビルバオ）
ダビド・デ・ヘア（マンチェスター・ユナイテッド）
ホセ・マヌエル・レイナ（ナポリ）
 
[DF]
ジェラール・ピケ（バルセロナ）
ジョルディ・アルバ（バルセロナ）
セルヒオ・ラモス（レアル・マドリー）
ダニエル・カルバハル（レアル・マドリー）
ナチョ（レアル・マドリー）
アルバロ・オドリオソラ（レアル・ソシエダ）
セサル・アスピリクエタ（チェルシー）
マルコス・アロンソ（チェルシー）
 
[MF]
アンドレス・イニエスタ（バルセロナ）
マルコ・アセンシオ（レアル・マドリー）
イスコ（レアル・マドリー）
サウール・ニゲス（アトレティコ・マドリー）
コケ（アトレティコ・マドリー）
ダニエル・パレホ（バレンシア）
ロドリ（ビジャレアル）
チアゴ・アルカンタラ（バイエルン）
ダビド・シルバ（マンチェスター・シティ）
 
[FW]
ルーカス・バスケス（レアル・マドリー）
ジエゴ・コスタ（アトレティコ・マドリー）
ロドリゴ（バレンシア）
イアゴ・アスパス（セルタ）