気になる本田の状態が、攻守両面のポイントに。
ただし、確認しておきたいポイントはある。ひとつは主力の状態だ。なかでもキプロス戦で精彩を欠いた本田圭佑のパフォーマンスには、注視する必要があるだろう。
ザッケローニ監督は、本田と同じくシーズン中に出場機会に恵まれなかった香川真司も含め、「できる限り長い時間、使いたいと思っている」と明かしている。そのためこのふたりはスタメンで起用されるはずだが、とりわけ本田に関しては、どこまで状態が回復しているかを見極めたい。
そのバロメーターとなるのが持ち前のキープ力だ。守備的な戦術を採用するコスタリカに対し、本田がボールを収められれば、良い攻撃を実現できるのはもちろん、今後、彼の調子も上がっていくはずだ。逆に不用意なボールロストが続くようだと、いよいよ深刻な状態に陥っているとも考えられる。
もうひとつのポイントは、カウンター対策だ。コスタリカのように5バックを形成するチームは、本番で対戦する3か国には存在しないが、2戦目のギリシャは堅守速攻という点で似通ったチームと言えるかもしれない。コートジボワールもシンプルに前線に当てて、速い攻撃を狙ってくる。いずれの試合も日本がボールを支配することが予想されるなか、いかに悪い形でボールを失わず、速攻を受けないかが、勝敗を分けるポイントとなってくるはずだ。
コスタリカ戦の狙いについて、遠藤保仁はこう語る。
「相手は前に速い選手がいるので、カウンターや自分たちがミスした後の守備の仕方という点では、本番に向けてトライできるんじゃないかなと思います」
速攻を仕掛けられた際の対応力を試す良い機会だと捉えているのだろう。一方で、カウンターを受けないためのパス回しの重要性も説く。
「ゴールを奪うためのボール回しも必要だし、暑いなかで相手の体力を奪うボール回しも必要。上手く緩急を付けながらやっていきたい」
ポゼッションを高め、相手を疲弊させることはカウンター封じにもつながるし、得点機の増加にも直結する。そのためにも、ボールロストの数をできる限り減らすことが重要なテーマだ。その意味でもキーマンは、やはり本田と言えそうだ。
取材・文:原山裕平(週刊サッカーダイジェスト)
ザッケローニ監督は、本田と同じくシーズン中に出場機会に恵まれなかった香川真司も含め、「できる限り長い時間、使いたいと思っている」と明かしている。そのためこのふたりはスタメンで起用されるはずだが、とりわけ本田に関しては、どこまで状態が回復しているかを見極めたい。
そのバロメーターとなるのが持ち前のキープ力だ。守備的な戦術を採用するコスタリカに対し、本田がボールを収められれば、良い攻撃を実現できるのはもちろん、今後、彼の調子も上がっていくはずだ。逆に不用意なボールロストが続くようだと、いよいよ深刻な状態に陥っているとも考えられる。
もうひとつのポイントは、カウンター対策だ。コスタリカのように5バックを形成するチームは、本番で対戦する3か国には存在しないが、2戦目のギリシャは堅守速攻という点で似通ったチームと言えるかもしれない。コートジボワールもシンプルに前線に当てて、速い攻撃を狙ってくる。いずれの試合も日本がボールを支配することが予想されるなか、いかに悪い形でボールを失わず、速攻を受けないかが、勝敗を分けるポイントとなってくるはずだ。
コスタリカ戦の狙いについて、遠藤保仁はこう語る。
「相手は前に速い選手がいるので、カウンターや自分たちがミスした後の守備の仕方という点では、本番に向けてトライできるんじゃないかなと思います」
速攻を仕掛けられた際の対応力を試す良い機会だと捉えているのだろう。一方で、カウンターを受けないためのパス回しの重要性も説く。
「ゴールを奪うためのボール回しも必要だし、暑いなかで相手の体力を奪うボール回しも必要。上手く緩急を付けながらやっていきたい」
ポゼッションを高め、相手を疲弊させることはカウンター封じにもつながるし、得点機の増加にも直結する。そのためにも、ボールロストの数をできる限り減らすことが重要なテーマだ。その意味でもキーマンは、やはり本田と言えそうだ。
取材・文:原山裕平(週刊サッカーダイジェスト)