どんなによく守っても得点を挙げなければ勝利はない……。
迎えた28分、オルテガからそれまで攻撃にあまり顔を出していなかったシメオネにボールが渡る。シメオネのタテパスに対して名波が反応したが、ボールは皮肉にもガブリエル・バティストゥータの前にこぼれる。百戦錬磨のバティがこのチャンスを逃すはずがなかった。
しかし、「最初から1失点は仕方ないと思っていた」(岡田武史監督)という日本にとって、この失点は後半に向けての発奮材料となる。「前半はアルゼンチンらしくないプレーもあった。それだけに後半に追いつきたかった」とは、84分に交代出場した平野孝だ。
一方、その後半を振り返り、「もっとボールをコントロールできなくては」自らのチームを語ったのはダニエル・パサレラ監督だ。裏を返せば、後半は日本の守備陣がアルゼンチンに容易なボールキープを許さなかったと言える。とくにCBのふたり、井原正巳と秋田豊はバティとC・ロペスに仕事をさせず、オルテガには2~3人がマークについてパスコースを消し去った。
しかし、いかに守りで頑張り、失点を少なくしても、得点を奪わなければ勝利はない。ここ数試合と同じく、この日も日本は得点を奪うことができなかった。決してチャンスがなかったわけではない。W杯での初ゴールは、目前に迫っていたが……。
何とか攻撃に奮起してもらい、W杯初ゴールを奪ってほしい。少なくとも、あと2試合は戦うことができる。次はクロアチア戦だ。果たして、日本は初ゴールを奪えるのか。楽しみは次戦に持ち越された。
◆1998年6月14日 トゥールーズ
日本 0‐1 アルゼンチン
【得点者】
バティストゥータ(28分)
【日本】
GK:川口
DF:井原、中西、秋田
MF:名良橋(84分平野)、名波、山口、相馬、中田
FW:城、中山(65分呂比須)
【アルゼンチン】
GK:ロア
DF:アジャラ、ビーバス、センシーニ(72分チャモ)
MF:サネッティ、アルメイダ、シメオネ、ヴェロン、オルテガ
FW:バティストゥータ、C・ロペス(61分バルボ)
※週刊サッカーダイジェスト1998年7月1日号より
しかし、「最初から1失点は仕方ないと思っていた」(岡田武史監督)という日本にとって、この失点は後半に向けての発奮材料となる。「前半はアルゼンチンらしくないプレーもあった。それだけに後半に追いつきたかった」とは、84分に交代出場した平野孝だ。
一方、その後半を振り返り、「もっとボールをコントロールできなくては」自らのチームを語ったのはダニエル・パサレラ監督だ。裏を返せば、後半は日本の守備陣がアルゼンチンに容易なボールキープを許さなかったと言える。とくにCBのふたり、井原正巳と秋田豊はバティとC・ロペスに仕事をさせず、オルテガには2~3人がマークについてパスコースを消し去った。
しかし、いかに守りで頑張り、失点を少なくしても、得点を奪わなければ勝利はない。ここ数試合と同じく、この日も日本は得点を奪うことができなかった。決してチャンスがなかったわけではない。W杯での初ゴールは、目前に迫っていたが……。
何とか攻撃に奮起してもらい、W杯初ゴールを奪ってほしい。少なくとも、あと2試合は戦うことができる。次はクロアチア戦だ。果たして、日本は初ゴールを奪えるのか。楽しみは次戦に持ち越された。
◆1998年6月14日 トゥールーズ
日本 0‐1 アルゼンチン
【得点者】
バティストゥータ(28分)
【日本】
GK:川口
DF:井原、中西、秋田
MF:名良橋(84分平野)、名波、山口、相馬、中田
FW:城、中山(65分呂比須)
【アルゼンチン】
GK:ロア
DF:アジャラ、ビーバス、センシーニ(72分チャモ)
MF:サネッティ、アルメイダ、シメオネ、ヴェロン、オルテガ
FW:バティストゥータ、C・ロペス(61分バルボ)
※週刊サッカーダイジェスト1998年7月1日号より