【横浜】堅守から『アタッキング』へ――軸となる天野純は“あの時”の借りを返せるか

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年02月24日

涙をのんだ元日決戦。今度こそ本領を発揮して――。

今年元日の天皇杯決勝は延長戦の末、C大阪に1-2で敗戦。「後半にちょっと押し込まれたところで耐えきれなかった」と、天野(14番)は悔しさをにじませた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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「去年と違って、わりとポジションを固定しないでプレーさせてくれている。自分のいる逆のサイドにボールがあって、例えば(同じインサイドハーフの)マチ君(中町公祐)が絡んでいる時でも、自分がそっちに行って数的優位を作ることを意識している。それはやりやすいし、中央でも崩しのバリエーションも増えるはず」(天野)

 エリク・モンバエルツ前政権下での横浜は、齋藤学(川崎へ移籍)やマルティノス(浦和へ移籍)ら縦への突破力に秀でるアタッカーを軸としたサイド攻撃を重視していた。今季は4-3-3を基本布陣に、ウイングやSBが連動した両ワイドからの仕掛けを繰り出しつつ、これまで以上に中央からのルートでもゴールをこじ開けるつもりだ。

 
 左サイドを得意とする新戦力ユン・イルロクとの連係にも注目だ。「シュートも上手い」とこの韓国代表MFを評価している天野は、「(ユン・イルロクは)わりと中に入ってきて、コンビネーションで崩していくタイプ。できるだけ中で絡ませたいし、そうなったら僕は後ろで控えるようなポジションを取るように」とイメージしている。
 
 CKや直接FKなど、セットプレーのキッカーとしても重宝されている天野は、攻撃に関するあらゆる場面でキーパーソンとなる。その活躍が、今季の横浜の命運を左右することになりそうだ。
 
 開幕戦で相まみえるC大阪は、今年元日の天皇杯決勝で苦汁をなめた相手でもある(1-2で敗戦)。その試合で天野はボランチで先発も、極めて低調なパフォーマンスに終始し、タイトルを獲得できなかった。
 
 その借りもあるはずだ。本来の実力を存分に発揮して、優勝候補に挙げられる難敵をねじ伏せて、チームも、自身も勢いに乗りたい。
 
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