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新星発見!「ベンゼマやラカゼットの系譜に連なるリヨン生え抜きの逸材」ウセム・アウアー

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2018年02月09日

想起させるのは若き日のイニエスタ。

アウアーは、欧州屈指と評されるリヨンの育成センターが輩出したクラブの生え抜き。ベンゼマ(左)、ウンティティ(中央)、ラカゼット(右)といった偉大なる先達に続いて、この故郷のクラブから世界に羽ばたく日も遠くはない? (C) Getty Images

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 アウアーが一気に台頭したのは、昨年の秋頃。実質プロ1年目にしてブリュノー・ジェネジオ監督の信頼を勝ち取り、この3か月ほどは継続してスタメンに名を連ねている。

 タイプとしてはルレイヤー(中盤と前線を繋ぐ攻撃的なMF)で、ここまで19試合で4ゴールと、同じリヨンで育成された偉大な先達、カリム・ベンゼマがプロ3年目に残した成績と遜色ない数字を刻んでいる(ベンゼマのそのシーズンの最終成績は21試合・5得点)。

「開幕当初は招集メンバーにさえ入れなかったのに、何試合目かに5分ほどプレーして、その後すぐにスタメンで使ってもらった。そこからはもう、あっという間。この世界ではすべてが猛スピードで進むって言うけど、本当なんだね」

 アウアーの成長を語るうえで、重要なキーワードが3つある。家族、優れた育成センター、そして先輩選手だ。

 家族で言えば兄とはとても仲がよく、毎年シーズン前にはゴール数を二桁に乗せられるかどうかで賭けをするのだという。年間10ゴール以上なら兄が食事を奢り、そこに達しなければ弟がご馳走するのだ。

 育成センターでは情熱に溢れる指導者に恵まれた。初めてプロチームの練習に参加した時には、育成センターで彼を指導したアルマン・ガリドが自分の仕事そっちのけでプロのトレーニング場までやって来て、アウアーを見守り、励ました。

 またクラブの先輩ではとくにラカゼットと親密だ。昨シーズンまでのエースはアーセナルに移籍してからも、可愛い後輩に激励のメッセージを送りつづけている。試合の前と後に、ほぼ欠かさずだ。

「アレクサンドル(ラカゼット)は、僕がトップチームに呼ばれた時から親身になってサポートしてくれた。試合に出られなくて悔しい思いをしていた時には、どんなビッグプレーヤーもそういう時期を経験したんだと言って励ましてくれたよ」

 アウアーのプレーを見ていてイメージが被るのは、若かりし日のアンドレス・イニエスタだ。繊細なテクニックと10代とは思えないプレービジョンを持ち、パスセンスも秀逸で、ゴール前での器用さもある。そのうえ守備でも貢献でき、鋭い読みで敵のボールをカットするのもしばしば。足りないのはパワーくらいか。

 このところのめざましい活躍を受け、評価は急騰。ウォッチャーの中には今夏のロシア行きを予想する者もいるほどだ。

文:ヴァンサン・デュリュック(レキップ紙記者)
翻訳:結城麻里

※ワールドサッカーダイジェスト2018.2.15号より加筆・修正
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