【CL激闘録】“美徳”を求め続けたバルサに“反骨心”を見せたチェルシー

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月09日

打倒バルサに燃えていたチェルシーが見せた執念。

自陣からの高速カウンターでバルサを沈めたF・トーレス。相手守護神V・バルデスをかわしての鮮やかなゴールであった。 (C) Getty Images

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“ペップ・バルサ”に苦杯を飲まされたチェルシーに仕返しのチャンスが訪れたのは、2011-12シーズン。舞台はまたしてもCL準決勝だ。
 
 プレミアリーグで6位と低迷し、シーズン途中にコーチから昇格したイタリア人指揮官のロベルト・ディ・マッテオの下、欧州での戦いに次シーズンのCL出場を懸けていたチェルシーは、本拠地での第1レグを“超”守備的な戦術で臨み、ドログバの一発で1-0と辛勝。優位に立ったうえでカンプ・ノウでのリターンマッチに向かった。
 
 その第2レグで、チェルシーは前シーズンにもCL制覇を成し遂げ、史上初の大会連覇を目論むバルサの怒涛の攻撃に圧倒される。35分にブスケッツに均衡を破られると、その2分後には精神的支柱にして、守備の要であるテリーが退場。43分にはイニエスタに追加点を奪われ、合計スコアで逆転されてしまう。
 
 しかし、この時のチェルシーの面々は並々ならぬ執念を宿していた。
 
 前半終了間際の44分にラミレスが鮮やかなループシュートを決めて、アウェーゴールの差で相手を劣勢に追い込むと、後半はビハインドを背負い、焦燥感にかられ、攻め急ぐバルサを冷静な守備でかわしていった。
 
 そして、チェルシーは後半ロスタイムの死闘に終止符を打つ。92分、相手最終ラインの背後を突いたフェルナンド・トーレスが、バルサ守護神ビクトル・バルデスをかわして、無人のゴールへと沈めた。
 
 2戦合計3-2でバルサを下したチェルシーは、決勝でバイエルンと対戦。ミュンヘンでの決戦では1点ビハインドで迎えた88分にドログバが同点弾を叩き込み、敗色濃厚の窮地から復活したのだ。
 
 タイスコアで迎えたPK戦では1番手のファン・マヌエル・マタがキックミスをするも、名手ペトル・チェフのビッグセーブと相手のキックミスで、最終的に逆転勝利を掴み取り、クラブ史上初の欧州戴冠を成し遂げたのである。
 

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