Jリーグ王者の川崎は「DAZNマネー」をどう使うべきか?

カテゴリ:Jリーグ

飯尾篤史

2018年01月01日

中村憲剛や大島僚太の隣でプレーするイニエスタ――。妄想にとどめておこう。

川崎のスタイルを考えれば、イニエスタはフィットするはずだが…。(C)Getty Images

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 また、これまで地域密着を掲げ、地元サポーターとともに歩んできた川崎のスタンスを踏まえれば、サポーターの環境を整備するという案もある。
 
 例えば、ベンチが並んでいるだけの麻生グラウンドの見学席に屋根を付け、雨の日でも快適に練習を見学できるようにする。クラブハウスにオフィシャルグッズショップを併設し、練習場で選手のユニホームやシャツ、色紙や川崎を特集した雑誌等を購入できるようにする。鹿島のようにサポーターが飲食できるレストランを、浦和のようにサポーター同士が交流を図れるミーティングスペースを創設してもいいと思う。
 
 もちろん、初タイトルを、それもリーグ優勝という最も価値のある形で成し遂げた既存の選手を評価し、ねぎらうためにも、報酬のアップは必須だ。ただし、基本給を大幅に上げるのではなく、臨時ボーナスという形で報いるほうがいいだろう。年俸のバランスが崩れると、不協和音の原因になりかねない。
 
 ……と、いろいろ書き連ねてきたが、川崎のスタイルからいっても、イニエスタやイバン・ラキティッチ(バルセロナ)が獲得できるなら、大枚をはたいても……、などと考えてしまう。中村憲剛や大島僚太の隣でプレーするイニエスタ――。想像するだけでワクワクしてくるが、妄想にとどめておこう。これまで背伸びすることなく運営を続けてきたクラブのことだから、成金のようなお金の使い方はしないだろう。すでにクラブハウスに食堂を作るというハードへの投資が報じられている。
 
 いずれにしても、川崎の“DAZNマネー”の使い方と成果が、今後の優勝チームにとって大きな指針になるのは間違いない。賢い投資で良い前例を作ってほしい。
 
文●飯尾篤史(スポーツライター)
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