新たなシステムへのトライも示唆。
たとえば、2016年シーズンのセカンドステージ初戦にそれまでの4バックから3バックにシステムを変え、戦績的に苦しむもそれを貫いたのは、守備の横・縦ズレの速さを鍛練しチーム力を進化させる狙いもあった。その成果が昨季の守備の安定を支える要素のひとつとなったように、指揮官は勝利だけに拘泥せず、結果を急がず、試合内容や選手の成長、チーム全体の底上げを重視し、階段を踏み外さずに一段一段確実に登ってきている。
「今年は、フリーズトレーニングを増やすつもりだったが、自分が練習を止める前に、選手が課題に気がついて声をかけるので、実際にフリーズする回数はまったく増えなかった。選手たちに『今の(プレ-)はどうだった?』と聞くと、J2の時は曖昧な答しか返ってこなかったが、今は誰々の自由な動き出しがよかったとか、このシステムならこうすべきとか、具体的な答がすぐに返ってくる。だいぶ理解してきているし、変わったな、と思う」
選手たちの成長をそう評する指揮官は、その手応えを土台に、来季も上位を見据えながら自分たちのサッカーを進化させる作業を続けるだろう。
名波監督はまた、目の前の試合だけではなく、常に少し先の戦いやチームのあるべき姿を想定してトレーニングを行なっている。新シーズンのテーマも早い段階で決めており、すでに昨季終盤戦から取り組んでいるものもある。「自分たちは(プレーを)休まないで、相手を休ませないこと」がそのひとつ。さらに、監督は新しいシステムに挑戦することを、示唆している。
具体的な言及はないが、昨季併用した3-2-4-1と4-2-3-1以外のシステムとなれば、4-4-2か、あるいは3-5-2か。ポイントとなるのは、中村俊輔と9月にドイツから磐田に復帰した山田大記の共存かもしれない。新加入FWの中野誠也や、怪我からの復帰が待たれる小川航基の存在を考えると2トップもあり得る。
補強については、理想のサッカーに照らしてチームに足りない力をもたらす選手、また目指すサッカーにマッチした若手選手を獲得し育成するやり方を徹底している。
「今年は、フリーズトレーニングを増やすつもりだったが、自分が練習を止める前に、選手が課題に気がついて声をかけるので、実際にフリーズする回数はまったく増えなかった。選手たちに『今の(プレ-)はどうだった?』と聞くと、J2の時は曖昧な答しか返ってこなかったが、今は誰々の自由な動き出しがよかったとか、このシステムならこうすべきとか、具体的な答がすぐに返ってくる。だいぶ理解してきているし、変わったな、と思う」
選手たちの成長をそう評する指揮官は、その手応えを土台に、来季も上位を見据えながら自分たちのサッカーを進化させる作業を続けるだろう。
名波監督はまた、目の前の試合だけではなく、常に少し先の戦いやチームのあるべき姿を想定してトレーニングを行なっている。新シーズンのテーマも早い段階で決めており、すでに昨季終盤戦から取り組んでいるものもある。「自分たちは(プレーを)休まないで、相手を休ませないこと」がそのひとつ。さらに、監督は新しいシステムに挑戦することを、示唆している。
具体的な言及はないが、昨季併用した3-2-4-1と4-2-3-1以外のシステムとなれば、4-4-2か、あるいは3-5-2か。ポイントとなるのは、中村俊輔と9月にドイツから磐田に復帰した山田大記の共存かもしれない。新加入FWの中野誠也や、怪我からの復帰が待たれる小川航基の存在を考えると2トップもあり得る。
補強については、理想のサッカーに照らしてチームに足りない力をもたらす選手、また目指すサッカーにマッチした若手選手を獲得し育成するやり方を徹底している。