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【蹴球日本を考える】横パス、バックパスが多かった2つの理由とまずい内容より残念だったこと

カテゴリ:日本代表

熊崎敬

2017年12月10日

互いに要求を出し合っている場面はほとんど目にしなかった。

北朝鮮戦をなんとか勝利で飾ったハリルジャパンだが、指揮官の目に選手たちのパフォーマンスはどう映っただろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 最後にもうひとつ。技術不足よりも残念だったことがある。
 それはまずい試合になっている自覚がありながら、どうにかしようと悪あがきをする選手がほとんど見当たらなかったということだ。
 
 仮に結成して、数日後にステージが迫っているバンドであれば、互いにどんどん意見を出し合うだろう。
 このチームも似たようなもので、90分の間にそれなりの形を作り上げなければならない。だが、互いに要求を出し合うような場面はほとんど目にしなかった。みんな淡々とプレーしている。
 
 私がチケットを買って来場したファンだったら、置き去りにされたような気分になるだろう。寒いのに勘弁してよ、と思っただろうな。

取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)
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