フランスには他にも「セネガル代表予備軍」の逸材がごろごろ…。

現在はフランスU-21代表に名を連ねるディオプ(左)とディアカビ(右)。フランスのA代表をめざしていると言う前者に対し、スピーディーなドリブルとシュート力が売りの後者はセネガル代表入りに含みも。(C) Getty Images
サバリと同様、FWのエムバイ・ニアングもセネガル代表の一員となって日が浅い。現在セリエAのトリノでプレーする23歳は、もともとは16歳でプロデビューを飾った(当時はリーグ・アンのカーン所属)フランス期待の星だった。
その将来性を買われ17歳で名門ミランに引き抜かれたものの、精神面が未熟でピッチ外でのトラブルが少なくなく、成長スピードが鈍化。近年は伸び悩みが顕著である。それでもまだ若く、これから飛躍する可能性は残されている。セネガル代表には今年10月にデビューし、最終予選の最後の2試合で左ウイングを任された。
そのニアングと左ウイングのレギュラーの座を争うケイタ・バルデ・ディアオは、欧州出身組の中で唯一のスペイン生まれだ。9歳でバルセロナの下部組織に入団し、16歳の時にイタリアのラツィオに移籍。その2年後にセリエAデビューを飾り、イタリアの地で研鑽を積んできた。
自慢の突破力はすでに数年前から注目されていたが、昨シーズンはフィニッシャーとしても覚醒。ゴール数を自身初となる二桁に乗せ、最終的にリーグ8位タイの16ゴールを挙げた。そして今夏、リーグ・アンのモナコに3000万ユーロ(約39億円)で移籍。まだ伸び盛りの22歳で、16年3月に初キャップを刻んだセネガル代表でマネと二枚看板を張れるだけのポテンシャルを秘める。
ここまでに名前を挙げた主力クラス以外にも、CBのサリフ・サネ、MFのアルフレド・エンディアイエとユーネス・サンカレ、FWのオパ・エンゲットなど、今予選でセネガル代表としてプレーした欧州産のタレントはかなりいる。現時点で本大会のエントリー候補を30人選ぶとしたら、その3分の1はヨーロッパ出身の選手が占めるだろう。
それだけではない。来夏の本大会に向けて、また新たに欧州出身者がチームに加わるかもしれないのだ。
前回のブラジル大会で16強入りと躍進したアルジェリア代表は、予選突破後に複数のアルジェリア系フランス人をチームに加え「補強」に成功したが、そうした選手と同じように、W杯という舞台に魅せられて代表の転向を決断する者が現われる可能性はある。実際リーグ・アンには、セネガル代表入りの資格を持つフランス産の逸材がごろごろしているのだ。
CBのイサ・ディオプ(トゥールーズ所属/20歳)とFWのアダマ・ディアカビ(モナコ所属/21歳)は現フランスU-21代表の有望株で、CBと左SBをこなすマラング・サール(ニース所属/18歳)は16歳でプロデビューを飾った大器。
またサールと同じニース所属で、昨シーズンはプレミアリーグのレスターで日本の岡崎慎司と同僚だったMFのナンパリス・メンディ(25歳)には、すでに予選終盤にセネガル代表のアリウ・シセ監督がメンバー入りを持ちかけている。
その多くが、生まれ育ったフランスのA代表入りを夢見ており、セネガル代表として生きる道を選ぶのは大きな決断である。リヨンで株価上昇中の左SB、フェルラン・メンディ(22歳)のように、フランス代表の候補に名前が挙がったりすればなおさらだ。
フランス代表でプレーするという幼い頃からの夢を追うのか、それとも目の前にあるW杯出場のチャンスを選ぶのか。それこそ彼らにとっては究極の選択になりそうだ。
その将来性を買われ17歳で名門ミランに引き抜かれたものの、精神面が未熟でピッチ外でのトラブルが少なくなく、成長スピードが鈍化。近年は伸び悩みが顕著である。それでもまだ若く、これから飛躍する可能性は残されている。セネガル代表には今年10月にデビューし、最終予選の最後の2試合で左ウイングを任された。
そのニアングと左ウイングのレギュラーの座を争うケイタ・バルデ・ディアオは、欧州出身組の中で唯一のスペイン生まれだ。9歳でバルセロナの下部組織に入団し、16歳の時にイタリアのラツィオに移籍。その2年後にセリエAデビューを飾り、イタリアの地で研鑽を積んできた。
自慢の突破力はすでに数年前から注目されていたが、昨シーズンはフィニッシャーとしても覚醒。ゴール数を自身初となる二桁に乗せ、最終的にリーグ8位タイの16ゴールを挙げた。そして今夏、リーグ・アンのモナコに3000万ユーロ(約39億円)で移籍。まだ伸び盛りの22歳で、16年3月に初キャップを刻んだセネガル代表でマネと二枚看板を張れるだけのポテンシャルを秘める。
ここまでに名前を挙げた主力クラス以外にも、CBのサリフ・サネ、MFのアルフレド・エンディアイエとユーネス・サンカレ、FWのオパ・エンゲットなど、今予選でセネガル代表としてプレーした欧州産のタレントはかなりいる。現時点で本大会のエントリー候補を30人選ぶとしたら、その3分の1はヨーロッパ出身の選手が占めるだろう。
それだけではない。来夏の本大会に向けて、また新たに欧州出身者がチームに加わるかもしれないのだ。
前回のブラジル大会で16強入りと躍進したアルジェリア代表は、予選突破後に複数のアルジェリア系フランス人をチームに加え「補強」に成功したが、そうした選手と同じように、W杯という舞台に魅せられて代表の転向を決断する者が現われる可能性はある。実際リーグ・アンには、セネガル代表入りの資格を持つフランス産の逸材がごろごろしているのだ。
CBのイサ・ディオプ(トゥールーズ所属/20歳)とFWのアダマ・ディアカビ(モナコ所属/21歳)は現フランスU-21代表の有望株で、CBと左SBをこなすマラング・サール(ニース所属/18歳)は16歳でプロデビューを飾った大器。
またサールと同じニース所属で、昨シーズンはプレミアリーグのレスターで日本の岡崎慎司と同僚だったMFのナンパリス・メンディ(25歳)には、すでに予選終盤にセネガル代表のアリウ・シセ監督がメンバー入りを持ちかけている。
その多くが、生まれ育ったフランスのA代表入りを夢見ており、セネガル代表として生きる道を選ぶのは大きな決断である。リヨンで株価上昇中の左SB、フェルラン・メンディ(22歳)のように、フランス代表の候補に名前が挙がったりすればなおさらだ。
フランス代表でプレーするという幼い頃からの夢を追うのか、それとも目の前にあるW杯出場のチャンスを選ぶのか。それこそ彼らにとっては究極の選択になりそうだ。