鹿島はなぜ優勝できなかった? “当事者”だからこそ中村俊輔の重みある忖度

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年12月03日

「なんか負けた雰囲気になっていた」(昌子源)

2013年の最終節、勝てば優勝が決まるアウェー川崎戦で、横浜は0-1の敗戦。手中に収めていたはずのタイトルがすり抜け、試合終了直後、俊輔は崩れ落ちた。(C)SOCCER DIGEST

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「比べるものじゃないけど」「経験豊富な選手が多い鹿島にいたって、それはないと思うけど」と断りを入れたうえで、「ホームで勝てなかったのが大きかったんじゃないかな」と俊輔は推察する。
 
「2013年、僕らはホームで新潟に勝てば優勝できたんだけど……。それから川崎戦までの1週間、練習もなんかおかしかった。それは覚えている。ホームで決められなくて、その次のアウェーまでは、すごく過ごし辛かったというか。ポジティブな感じにしようとしているんだけど、無理しているみたいな雰囲気になったり」
 
 先述したとおり、鹿島は前節の柏戦で勝ちきれなかった。ドローで勝点1を上積みしたが、「なんか負けた雰囲気になっていた」(昌子源)だけに、少なからずダメージは残っていたのだろう。そうして迎えた磐田戦を振り返った遠藤康は、「硬さがあったのでは?」という質問に、「もちろん、それはありました」と認めている。
 
 ここぞという時の憎らしいほどの勝負強さは、“常勝軍団”と称えられる鹿島の専売特許でもある。しかし、今季はそれを発揮できなかった。持てる力を出し切れないまま、まさかの無冠で、2017シーズンは幕を閉じた。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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