【藤田俊哉の目】ブラジルの20分間のフルパワーにスタイル確立のヒントがある!

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月13日

強豪国と2試合以上戦うW杯を想定すれば、次のベルギー戦は最低でもドロー以上の結果が必要だ。

日本は14日(日本時間14日深夜28時45分)にベルギー戦を迎える。ブラジル戦の反省を活かせるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 戦術的な視点で言えば、先ほども述べたように、圧倒的な技術力をもってテンポよく相手のマークをはがしていく理想的なポゼッション、ボールを奪ってから全速力で相手ゴールへと向かっていくまさに火を噴くようなカウンターなど……、日本がチームとして成熟させるべきものが多く隠されていた。
 
 今回の欧州遠征は、ワールドカップ本番を想定しやすい。本番のグループリーグでは、まさに今回のような強豪国と2試合以上戦うことになるから。10日のブラジル戦、14日のベルギー戦をグループリーグの1戦目と2戦目に置き換えることができる。日本は第1戦のブラジルに1対3で敗れたのだから、4日後のベルギーとの試合、つまり第2戦では欲を言えば3ポイント、最低でもドロー以上の結果を手にしなければならない。
 
 そこでハリルホジッチ監督はどうやってチームを立て直していくのか。井手口、山口、長谷部を並べた中盤の構成は、ボール奪取を優先したものだと想像できるが、果たして、ゴールが求められるベルギー戦でも同じようなメンバー構成で臨むのか。ブラジル戦と同じように、先に失点した場合に、どのような手を打つべきか。
 
 強豪国からいかに勝点を奪うか。それがワールドカップでの戦いに求められるのだから、ベルギー戦ではテストマッチとはいえ、結果も必要になる。ブラジルが見せた前半20分間の戦い方を、今度は日本がベルギー相手に見せてほしい。
 
◆プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。新シーズンよりイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。また、今年7月より藤田俊哉×H.I.S.ブログ『藤田俊哉サロン』がスタート http://www.sports-his.com/fujitai_column/index.html 
【関連記事】
【セルジオ越後】後半の1点は慰めにもならない。力負けの完敗を真摯に受け止めるべきだ
【釜本邦茂】厳しい所で逃げ回ってばかりじゃ話にならん! W杯に出たいという覚悟を見せろ!!
【現役の眼】橋本英郎がブラジル戦を見て考えた「日本はどうすれば強豪国に勝てるのか」
プラチナ世代とネイマール世代の8年――落差の兆候はあの惜敗の2年後から
【日本代表】先制されると勝率はゼロ…改めて噴出したハリルジャパンの致命的な弱点

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ