強豪国と2試合以上戦うW杯を想定すれば、次のベルギー戦は最低でもドロー以上の結果が必要だ。
戦術的な視点で言えば、先ほども述べたように、圧倒的な技術力をもってテンポよく相手のマークをはがしていく理想的なポゼッション、ボールを奪ってから全速力で相手ゴールへと向かっていくまさに火を噴くようなカウンターなど……、日本がチームとして成熟させるべきものが多く隠されていた。
今回の欧州遠征は、ワールドカップ本番を想定しやすい。本番のグループリーグでは、まさに今回のような強豪国と2試合以上戦うことになるから。10日のブラジル戦、14日のベルギー戦をグループリーグの1戦目と2戦目に置き換えることができる。日本は第1戦のブラジルに1対3で敗れたのだから、4日後のベルギーとの試合、つまり第2戦では欲を言えば3ポイント、最低でもドロー以上の結果を手にしなければならない。
そこでハリルホジッチ監督はどうやってチームを立て直していくのか。井手口、山口、長谷部を並べた中盤の構成は、ボール奪取を優先したものだと想像できるが、果たして、ゴールが求められるベルギー戦でも同じようなメンバー構成で臨むのか。ブラジル戦と同じように、先に失点した場合に、どのような手を打つべきか。
強豪国からいかに勝点を奪うか。それがワールドカップでの戦いに求められるのだから、ベルギー戦ではテストマッチとはいえ、結果も必要になる。ブラジルが見せた前半20分間の戦い方を、今度は日本がベルギー相手に見せてほしい。
◆プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。新シーズンよりイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。また、今年7月より藤田俊哉×H.I.S.ブログ『藤田俊哉サロン』がスタート http://www.sports-his.com/fujitai_column/index.html
今回の欧州遠征は、ワールドカップ本番を想定しやすい。本番のグループリーグでは、まさに今回のような強豪国と2試合以上戦うことになるから。10日のブラジル戦、14日のベルギー戦をグループリーグの1戦目と2戦目に置き換えることができる。日本は第1戦のブラジルに1対3で敗れたのだから、4日後のベルギーとの試合、つまり第2戦では欲を言えば3ポイント、最低でもドロー以上の結果を手にしなければならない。
そこでハリルホジッチ監督はどうやってチームを立て直していくのか。井手口、山口、長谷部を並べた中盤の構成は、ボール奪取を優先したものだと想像できるが、果たして、ゴールが求められるベルギー戦でも同じようなメンバー構成で臨むのか。ブラジル戦と同じように、先に失点した場合に、どのような手を打つべきか。
強豪国からいかに勝点を奪うか。それがワールドカップでの戦いに求められるのだから、ベルギー戦ではテストマッチとはいえ、結果も必要になる。ブラジルが見せた前半20分間の戦い方を、今度は日本がベルギー相手に見せてほしい。
◆プロフィール
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水市商高-筑波大-磐田-ユトレヒト(オランダ)-磐田-名古屋-熊本-千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、16-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。新シーズンよりイングランドのリーズ・ユナイテッドでスタッフ入り。また、今年7月より藤田俊哉×H.I.S.ブログ『藤田俊哉サロン』がスタート http://www.sports-his.com/fujitai_column/index.html