大宮・石井新監督が涙を浮かべ決意。“古巣”の窮地救うべく伝統の「堅守速攻」回帰へ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月08日

「応えないわけにいかない」古巣を助ける使命感を漂わせる。

大宮は残り3試合で残留圏の15位・甲府と勝点4ポイント差の17位。石井新監督が打ち出した新方針は吉と出るか。写真:徳原隆元

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 石井監督は中盤でボールを奪ってショートカウンターを狙う意図を持っているようだ。「ある程度、自陣に引き込んで守ることはできていると思いますが、それをもっとアグレッシブに自分たちがアクションを起こして、ボールを奪いに行く形というのは、私が鹿島アントラーズの時からやっていたことですが、それを引き続き、このチームでもやっていきたい」と守備力向上のイメージを語った。
 
 かつての大宮は自陣に引き込んでボールを奪い、外国籍選手を中心としたカウンター攻撃を繰り出すというスタイルだったが、石井監督が話したように前線からプレッシャーをかける場合、2トップの両方がコミュニケーションの難しい外国籍選手という起用は考えにくい。江坂任、大前元紀の2トップか、マルセロ・トスカーノを前線で起用するとしても相棒は日本人選手になるだろう。前線から圧力をかけ、中盤で当たりの強いカウエらがボールを奪って速攻を仕掛けるスタイルになりそうだ。
 
 守備重視で戦う大宮は、過去に残留争いで勝負強さを発揮してきたが、今回は残り3試合で後がない。石井監督は、大宮の前身であるNTT関東でプレーした経緯があり、就任決断の理由を語るにあたり「クラブがこういう厳しい状況だからこそ、私にオファーをくれたということも……そういう強い意思を受けたので……、それに応えないわけにはいかない。そういう気持ちもありました」と話すと目に涙を浮かべ、窮地の古巣を助ける使命感を漂わせた。
 
 残り3試合のオファーという異例の決断を下した大宮と石井監督は、攻撃重視から堅守速攻への回帰で奇跡の残留を目指す。
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