Jリーグではなかなか見られない迫力があったイバルボ。
その点で言えば、イバルボも負けてはいない。17分の同点PKを引き出した“抜け出すプレー”は、もうファウルで止めるしかなかった。そのファウルを犯した神戸の高橋秀人はこう振り返っている。
「映像を見直さないと分からないけれど、ビルドアップの際に自分が降りてDF3枚で組み立てる。その形でナベ(渡部博文)がサイドに開いた時にボールを奪われ、守備の絞りが甘かったのが原因かなと思います」
ボールの奪われ方の悪さから生まれた失点だったが、その好機を見逃さずにスルーパスを入れたボランチの高橋義希とイバルボの一瞬の動きが上回ったとも言える。少なくともイバルボのノータッチターンから一気に加速したあのスピードは、Jリーグではなかなか見られない迫力があった。
結局どちらが最強と言えるのか――。
このゲームを観る限りは、それぞれが持ち味を見せ、それぞれのやり方で敵の守備網に打撃を加えていたという点で、互角と言えるだろう。ただし、対応の難しさという点ではイバルボの方が1枚上だったかもしれない。
高橋秀人がPKを献上したシーンもそうだが、松下佳貴や渡部博文らDF陣が完全に振り切られるシーンもしばしば。DFの背後へ抜け出すスピードに関してはJ1最強と言っていいだろう。プレーエリアも広く、捕まえにくい。おまけに最前線でのラインブレイクやポストワークだけに気を遣えばいいのかと言えばそうではなく、25分には中央の小野裕二へ針の穴を通すようなキラーパスで神戸サポーターの度肝も抜いている。対戦相手にとっては、かなり対応の難しい選手であるのは間違いなさそうだ。
取材・文:白井邦彦(フリーライター)
「映像を見直さないと分からないけれど、ビルドアップの際に自分が降りてDF3枚で組み立てる。その形でナベ(渡部博文)がサイドに開いた時にボールを奪われ、守備の絞りが甘かったのが原因かなと思います」
ボールの奪われ方の悪さから生まれた失点だったが、その好機を見逃さずにスルーパスを入れたボランチの高橋義希とイバルボの一瞬の動きが上回ったとも言える。少なくともイバルボのノータッチターンから一気に加速したあのスピードは、Jリーグではなかなか見られない迫力があった。
結局どちらが最強と言えるのか――。
このゲームを観る限りは、それぞれが持ち味を見せ、それぞれのやり方で敵の守備網に打撃を加えていたという点で、互角と言えるだろう。ただし、対応の難しさという点ではイバルボの方が1枚上だったかもしれない。
高橋秀人がPKを献上したシーンもそうだが、松下佳貴や渡部博文らDF陣が完全に振り切られるシーンもしばしば。DFの背後へ抜け出すスピードに関してはJ1最強と言っていいだろう。プレーエリアも広く、捕まえにくい。おまけに最前線でのラインブレイクやポストワークだけに気を遣えばいいのかと言えばそうではなく、25分には中央の小野裕二へ針の穴を通すようなキラーパスで神戸サポーターの度肝も抜いている。対戦相手にとっては、かなり対応の難しい選手であるのは間違いなさそうだ。
取材・文:白井邦彦(フリーライター)