【セルジオ越後の天国と地獄】結果が出せなければ、次の人に席を譲るのがプロの世界

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年04月24日

主力を放出するなら、代役獲得の資金を得る。それが真のプロクラブだ。

L・ドミンゲスの行動は言語道断だが、振り回されても意味がない。次の人材を探すのが、クラブの仕事だ。 (C) SOCCER DIGEST

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 一方、レイソルが今後、レアンドロ・ドミンゲスをどうするのかも見ものだね。今季はもうひとりのレアンドロを獲得して前線を厚くしたのに、思わぬ形で目論見が外れてしまった。レアンドロ自身は、他に移籍先の当てがあるのかもしれない。無断で練習を欠席したり、音信不通になれば、クラブに残れないのは当然分かっている。中東のクラブが狙っていると報じられているし、近いうちに移籍が実現するのだろう。
 
 こうなった以上、レイソルとすれば、いかに高値で売るかが肝だよ。いつも海外クラブに足もとを見られて、大した移籍金を取れないからね。レアンドロ・ドミンゲスを放出するのであれば、当然彼に代わる戦力が必要なはずだ。その元手となる金額をキッチリと獲得してこそ、真のプロクラブだよ。
 
 確かに、レアンドロ・ドミンゲスの功績は大きかったけど、彼がいなくなったからって悲観する必要はないんだ。事実、昨季は怪我で思うように働けなかったし、今季もフラストレーションを溜めてばかりで良いプレーができていなかった。彼に代わる質の高いタレントを獲得できれば、チーム状態を上向かせる可能性だってある。まさに、フロントの力が試される時だよ。
 
 ここまでネガティブな要素を取り上げてきたけど、もちろんポジティブな部分もあるよ。
アウェーでアントラーズを破って首位に浮上したヴィッセルの健闘だ。彼らが好成績を残せている理由は明白だよね。ペドロ・ジュニオール、シンプリシオ、マルキーニョスと資金を投じて獲得した新戦力が活躍しているからだ。こんなに分かりやすい例はないよ。ともにJ2から昇格したG大阪が低迷しているのとは対照的だよね。
 
 もっとも、ヴィッセルは森岡や小川、松村といった若手も伸びている。ペドロ・ジュニオールとシンプリシオを欠きながらアントラーズに勝った事実を見ても、彼らの成長は感じられるよ。まだ序盤だし、今後も好調を維持できるかは分からないけど、Jリーグを盛り上げる要素のひとつとして注目していきたいね。
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