――塩谷選手は、高さ、速さ、強さを備えていますが、どれに一番自信を持っていますか？
「スピードですね。走り合いをしたら負ける気がしないので。高さはあんまりないです（笑）。競り合いで負けることも結構あるので、そこは課題です」

――理想のDF像とは？
「守れて、点も取れるDFです。１対１になった時に、チームメイトが安心して見ていられるような選手になりたいですね」

――日本代表は、塩谷選手のなかでどういった位置づけですか？
「最近まで縁のない世界だったので、雲の上の存在でした。でも、今は手の届くところまでは来たのかなと。もっと努力して、もっと上手くなれば、自分もあのブルーのユニホームを着られるんじゃないかという思いはあります」

――これまで、年代別代表の経験もありませんね。
「まったく縁がありませんでした。地域トレセンにも入れなかったし。国体メンバー止まりですよ」

――ワールドカップへの想いは？
「観るだけの世界ですよ。でも、少しだけチャンスが生まれてきたので、あの舞台でどこまでやれるのかを試してみたいという気持ちも湧いてきました」

――ザッケローニ監督はSBとしても考えている、という報道もありますが？
「SBの経験はないけど、広島での攻撃時にはSBみたいなプレーになるので、できないことはないと思います。とにかく、ポジションをもらえるならどこでもやります!!」


取材・文：原山裕平（週刊サッカーダイジェスト）

※週刊サッカーダイジェスト（毎週火曜日発売）４月22日号より構成