【仙台】中野嘉大がレンタル元の川崎から意地の一発も、ラスト15分の戦い方に後悔

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月08日

6日後のリーグ戦に用意されたリベンジの舞台。

持ち前のドリブル突破は川崎の大きな脅威となった。リーグ戦でリベンジを果たせるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 なんとか同点に追いつこうと、仙台は次々とFWの枚数を増やしたが、あまりにも多くの選手がゴール前に張りすぎて、かえってバランスを崩してボールを失い、カウンター攻撃を何度も許す展開となった。結果的にチームは、3失点目を喫してしまった。一人ひとりが良いポジションを取り続け、相手の優位に立つサッカーというチームコンセプトが崩れてしまったのだ。
 
「我々がひとり多い中で攻撃を仕掛ける際、想像以上にバランスを崩して秩序が無くなってしまいました。それを引き起こしたのは私の采配で、追いつけなかったのはすべて私の責任です」と渡邉監督も珍しく自身の采配を後悔していたが、タイトルまであと少しという大舞台での経験の無さが出た場面だった。
 
 それは監督や中野のみならず、多くの選手から反省の弁として聞かれた。
「等々力という舞台、相手、決勝進出がかかっている、シャドーができるという状況が重なってゴールは奪えましたが、絶対勝ちたかったので個人として悔しかったです」
 思い入れの強かった試合だっただけに、試合後は悔しさを露わにしていた。
 
「勝たないと何も得るものはありません。またこの舞台にたどり着けるよう頑張っていきたいです」と厳しい表情を崩さなかった中野。幸いなのは、この悔しさを晴らす機会が6日後のリーグ29節の川崎戦でやってくることだ。しかも舞台は、再び等々力だ。
 
「また川崎と等々力でゲームができるので、しっかりと借りを返したいです」と力強く語った。レンタル元の中野の選手としての成長を考え、川崎戦不出場オプションを付けずにレンタル移籍したからこそ生まれた古巣対決。この2試合で、中野は気迫溢れるプレーを見せ、この1年での成長を古巣サポーターに見せた。6日後のリーグ戦では今日の悔しさを糧に、今度こそ勝利につながる貢献を見せたい。
 
取材・文:小林健志(フリーライター)
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