川口能活が選ぶ「ワールドカップで対戦した歴代ベストイレブン」

カテゴリ:PR

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月06日

どの選手もロナウジーニョとカカには敵わない。

当時、カルテット・マジコ(魔法の4人)の代表格だったロナウジーニョ(左)とカカ(右)。 (C) Getty Images

画像を見る

 中盤を選ぶにしても、1998年のアルゼンチン、2006年のブラジルから選ばざるを得ません。2列目にはロナウジーニョとカカ、そしてボランチ2枚にはディエゴ・シメオネ、ファン・セバスティアン・ベロンを選びます。
 
 僕が対戦してきた攻撃的MFの中には、クロアチアのロベルト・プロシネツキ(1998年)がいましたし、若かりし頃のルカ・モドリッチ(2006年)もいました。さらに2006年に対戦したオーストラリアにはマーク・ブレッシアーノやティム・ケイヒルもいて、アルゼンチンにもアリエル・オルテガがいました。
 
 しかし、どの選手もロナウジーニョ、カカには敵いません。
 
 2006年のブラジルは、ロナウジーニョ、カカ、そして最前線のロナウドの3人で攻め立てられると、もう手に負えませんでした。彼らがボールを持って攻めてくるたび、恐怖心が芽生えてくるのです。
 
 押さえどころがなく、彼らがパス交換するだけで、日本のディフェンスラインは混乱に陥りました。彼らがボールを持った時点で、スタートが横パスではなく、スタートからゴールへと向いている。つまり、常に前線にボールが入るたび、ゴールに向かってくるという恐怖心があったのです。
 
 ロナウジーニョは技術が高い選手と言われていますが、フィジカルの高さが際立っていました。当たり負けも、走り負けもまったくしません。カカもストライドが広いので、一歩、一歩のスピード感が別格でした。
 
 この3人はバロンドール受賞者です。あのブラジルと対戦できたのは、いまとなっては良い経験となっています。「もはや恐れるものはない!」というメンタリティーを持つことができました。
 
 
【関連記事】
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第28回・ロナウド(元ブラジル代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第27回・マルディーニ(元ミラン/元イタリア代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第26回・ギグス(元マンチェスター・ユナイテッド/元ウェールズ代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第25回・ゾフ(元イタリア代表)
レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第24回・ロッベン(バイエルン/オランダ代表)

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月18日号
    12月4日(木)発売
    [特集]
    25-26 欧州リーグ前半戦レビュー
    冬の通信簿
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ