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【日本代表/10月シリーズの焦点】「強国」ではないニュージーランド、ハイチと戦う意義は?

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2017年09月26日

髙萩や三浦あたりにとっては 生き残りを賭けた大一番に?

先のオーストラリア戦で先発出場した乾も定位置を確保したわけではない。さらなるアピールが必要だ。写真:サッカーダイジェスト

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 とはいえ、貴重なテストマッチを無駄にするわけにはいかない。もちろんそれはハリルホジッチ監督も承知しているはずで、実際、10月シリーズでは新戦力をテストする方針を示している。
 
 そこから見えてくる狙いは当然ながら、既存のチームにプラスアルファをもたらす人材の発掘。9月26日現在で森岡亮太(ベルギーのワースラント=べベレン/MF)、山村和也(C大阪/MF)、扇原貴宏(横浜/MF)らが招集されるとの噂もあるが、いずれにしても10月シリーズ最大の焦点は“ファーストサバイバル”だ。
 
 アジア最終予選の起用法から判断するかぎり、その全試合にフル出場したCBの吉田麻也(サウサンプトン)、キャプテンの長谷部誠(フランクフルト)、最前線で確かな存在感を示した大迫勇也(ケルン)など欠かせない戦力がいる一方で、レギュラーが不透明なポジションも複数ある。

 先のオーストラリア戦で大活躍した井手口陽介(G大阪)も定位置を確約されているわけではないし、ここからハリルホジッチ監督にアピールしてロシア行きのチケットを掴む選手が出てきたとしても、決して不思議はない。
 
 今回の連戦をはじめ、11月に実施予定の海外遠征、12月に開催されるEAFA E-1サッカー選手権2017(韓国、中国、北朝鮮と対戦)、3月のテストマッチなど、来年の本大会に向けて代表活動の回数は限られている。最終予選のラスト2試合に招集されながらも出番がなかったMFの髙萩洋次郎(FC東京)、CBの三浦弦太(G大阪)あたりにとっては、この10月シリーズが生き残りを賭けた大一番になる可能性もありそうだ。
 
 ハリルホジッチ監督にしてみれば、これまで試せなかった選手を躊躇なく起用できる絶好の機会であり、メンバーリストにはあっと驚くような選手が並ぶかもしれない。あくまで憶測だが、例えば内田篤人(ウニオン・ベルリン)が代表復帰したりすると……。10月シリーズへの興味は俄然湧くはずだ。
 
 果たして、ここからハリルジャパンの現序列を覆すようなタレントは現われるのか。振り返れば、14年のブラジル・ワールドカップでは、その前年の東アジアカップで活躍した森重真人、青山敏弘、山口蛍、柿谷曜一朗、大迫勇也らがメンバー入りを果たしている。そうした例もあるだけに、本大会への第一歩となる今回のメンバー選考は非常に興味深いところだ。
 
 アジア最終予選は過去の話──。ロシア・ワールドカップに向け、真のサバイバルが、まさにここから始まる。

文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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