【セルジオ越後】ACLの逆転劇に驚きはない。川崎には「勝つ文化」が根付いていないんだ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年09月15日

面白いサッカーをするだけじゃ…。

呆然自失な川崎の選手たち。前半のうちに退場者を出す苦しい展開で逆転負けを喫した。(C)SOCCER DIGEST

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 それにしても、川崎はまたも勝負弱さを露呈してしまったね。昨年も鹿島と対戦したチャンピオンシップ準決勝、天皇杯決勝で敗れたが、大一番で結果を残せない悪癖は修正できていない。
 
 楽しいサッカーを追い求めるのは悪くない。でも、浦和や鹿島のようにどんな形でも勝利を求めるチームとトーナメント戦などで戦うと、どうしても差が出てしまう。
 
 それは両チームのサポーターの熱にも表われているように感じる。浦和のサポーターは負ければ選手にブーイングを浴びせることが多いけど、川崎のサポーターは選手に対して温かいイメージがある。それはスタンスの違いだし、どちらが悪いと言うつもりはない。
 
 ただ一昨年、親善試合で川崎がドルトムントに1-6で敗れた時、一緒に観戦していた中田(浩二)が「鹿島だったら試合後に大変なことになっていたはずですよ」と驚いていた。
 
 常にサポーターからプレッシャーをかけられるチームと、結果よりも“楽しさ”を求められるチームでは大事な時に明と暗が分かれてしまうのかもしれない。
 
 昨年も感じたけど、やはり川崎には「勝つ文化」が根付いていないんだ。風間体制で5年間やってもタイトルを取れなかった。今年は鬼木体制で再スタートしたが、体質は変わっていないよ。
 
 やっぱり面白いサッカーをするだけでは勝てない。タイトルを目指すのであれば、これからどう変わるのか真剣に考えるべきだろうね。リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯と3つのタイトルを狙える状況にあるだけに浦和戦の悔しさを糧にしてもらいたい。
 
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