清水の選手が感じた浦和の変化――「前はリスク管理があまりできていなかった」が…

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2017年08月29日

前線の個の力の生かし方は、清水に対しては有効だった。

【警告】清水=角田(7分)、二見(17分)、長谷川(52分)、鎌田(77分) 浦和=李(90+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ラファエル・シルバ(浦和)

画像を見る

 後半に入って、そのジワジワが徐々に効き始めてくる。
 
「浦和のフォーメーションで右に左に振られたなか、今日はみんなよく走っていたと思うし、それによって守れていたと思います。でも、だんだん体力を奪われて走れなくなってくると、押し込まれる時間が増えてきました」と清水のGK六反勇治は語る。
 
 そうなると生きてくるのは、浦和の個の力だ。ラファエル・シルバのドリブルや、興梠、武藤雄樹らの動き出しを、清水の選手たちが捕まえ切れなくなってきて、ゴールに迫られる場面が増えてくる。さらに、清水の中盤にスペースができて、浦和の持ち味であるワンタッチパスを多用した攻撃も増えていった。
 
 そして64分にCKの二次攻撃から遠藤が決めて同点。さらに70分には興梠とR・シルバの力で逆転ゴールを奪った。清水としては、全体が連動して我慢強く守れていた試合だったが、最終的に耐えきれなくなったという印象だった。
 
 ここまでは浦和の手堅さを強調したような文章になってしまったが、攻撃面での浦和の良さは残っている。清水の前線からの守備を担う金子も、「ひとつのコースを切っても、違うところから攻めて来るし、そのへんはうまいですね」と狙いを絞れなかったことを悔しがった。それがボール支配率で大きく上回れた一因でもある。
 
 浦和の攻撃面での変化としてこの試合で感じとれたのは、人数をかけてリスクを負った攻撃が減ったあたりだが、前線の個の力は上手く生かしていた。それが清水に対しては有効だったということだろう。
 
 ただ、今季初の3連敗となった清水にとっても、過去2試合に比べれば前向きな要素は多い戦いだった。角田の起用や、枝村匠馬とミッチェル・デュークの左右を入れ替えたことがプラスに作用し、内容は大きく改善。守備の隙も少なくなった。白崎凌兵が怪我から復帰したことも明るい材料で、9月中にはチアゴ・アウベスや鄭大世の復帰も期待されている。
 
 2週間後の甲府戦に向けて、どれだけ勝ちきれる力を整えられるかに注目したい。
 
取材・文:前島芳雄(スポーツライター)
【関連記事】
【J1採点&寸評】清水1-2浦和|際立った興梠とR・シルバの活躍。MOMに選んだのは…
【セルジオ越後】オーストラリア戦はハリルの度胸が試される。先発で杉本を使うべきだ
「日本の人びとは思い違いをしている」豪州代表のJリーガーが意味深発言
柴崎岳は攻守で存在感も…ヘタフェがセビージャに惜敗
【日本代表】「慎重さより…」。本田圭佑が掲げる豪州戦のテーマとは?

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • ワールドサッカーダイジェスト WSD責任編集
    9月10日発売
    欧州サッカークラブ
    選手名鑑の決定版!
    2021-22 EUROPE SOCCER
    TODAY 開幕号
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト 12月9日号
    11月25日発売
    先取り移籍マーケット
    J1全20クラブの
    去就予測&注目候補10選
    磐田ダイジェストも!
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ワールドサッカーダイジェスト
    11月4日発売
    ハーランド世代!!
    躍動する「2000年代生まれ」の
    若手逸材を完全網羅した
    「ヤングタレント大百科」
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.33
    7月28日発売
    2年ぶりの本大会開催!
    インターハイ選手名鑑
    出場全52校・1040選手を網羅
    データ満載の決定版
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ