【ベガルタ戦記】渡邉晋の『日晋月歩』|選手の「自立」を実感した逆転勝利

カテゴリ:連載・コラム

渡邉 晋

2017年08月21日

約束事を守りつつ「やるべきこと」をチョイスできている。

監督の指示に対して受け身にならず、ピッチ上の選手たちが柔軟に対応。「やるべきこと」を選択できている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 試合前には入念な準備をして、プランを授けて選手たちを送り出すわけだが、ピッチ上での肌感覚も重要だと思っている。もちろん彼らは自分勝手にやっているわけではない。チームとしての約束事を遵守しつつ、その時その時で「やるべきこと」をチョイスしてくれている。
 
 監督の指示に対して受け身になって、どんな状況でも従うのではなく、柔軟に対応する。今季は序盤から攻撃の構築に尽力して、中断期間に集中して守備を整備。そのおかげもあって、シチュエーション別の対処法など引き出しの数は確実に増えている。
 
 それを全員が意思統一しながら、選択できるようになったのは大きな成長だ。ボールを保持して相手を押し込むだけでなく、カウンターでシュートまでいくシーンも増えた。成功体験を積み重ねていけばより自信を持って戦えるだろう。
 
 また、昨日の試合では内容が悪いなりに結果を残せたのは大きい。内容は悪くないが白星は挙げられないことほど怖いものはない。何を修正すればいいのか、となってしまうからだ。
 
 もしかしたら、苦戦を招いたのは「今日“も”勝てるだろう」という油断が生じていたからかもしれない。「簡単な試合なんてないぞ」と言い続けはしたが、そういう雰囲気を完全に払拭できなかったのは自分のミスと言える。
 
「勝って兜の緒を締めよ」の格言通り、次のゲームに向けてまた粛々と準備していきたい。
 
構成●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※渡邉監督の特別コラムは、J1リーグの毎試合後にお届けします。次回は8月26日に行なわれる23節・札幌戦の予定。お楽しみに!
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