【新潟】残留争いのライバルに敗戦…ある“不吉な数字”が崖っぷちのチームに襲い掛かる

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2017年08月14日

「大事な試合だとみんなが理解していた」(呂比須監督)

呂比須監督がレフェリングに対して異議を唱える場面も。写真:田中研治

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 試合後の監督会見に現われた呂比須ワグナー監督は「フィニッシュのところまでボールを運ぶことはできたがゴールを奪えなかった。逆に相手はチャンスをしっかりと決めた。残念な結果になってしまった」と沈痛な面持ち。
 
 失点シーンについては「交代直後のことだが、選手の理解や守備の整備が足りなかったわけではない。ちゃんと交代時に指示も出した。ただ、セカンドボールをゴール前に入れられた際に、下でもっと準備をすれば良かったし、ボールに対してアグレッシブにいかなければならなかった」と語った。
 
「もっとパスをつなぎたかった」という攻撃面では「ミスで相手にボールを渡してしまった。クオリティの問題。パス、判断、動いてスペースを作る、選手同士の意思疎通。練習でやれているが、本番になるとメンタルが絡んでくる。自信がね。ずっと勝てていないから。
 
 リスクマネジメントも必要だと思っている。しかし、積極的な姿勢も重要になる。もちろん選手たちは一生懸命に戦ってくれているが、なかなか……。ボールを保持して攻めていきたいが、それが今日もできなかった」と悔やんだ。
 
 また、16位の大宮に敗戦したことの意義を問われると「大事な試合だとみんなが理解していた。先制を許したのは痛かったが、素早く判断して、『大切なゲームなんだ』と身体を張って守れなかったことで残念な結果になった」。
 
 今節も黒星を喫したことで、新潟が22節を終えて積み上げた勝点はわずか「9」(2勝3分17敗。12得点は甲府に次ぐリーグワースト2位、45失点はリーグワースト)。17位の広島とは勝点6差、16位の大宮とは同10差、そして残留圏にいる15位の札幌とは同11差まで開いた。
 
 次節に12位の仙台、25節に広島、27節に札幌、32節に14位の甲府、33節に13位の清水と下位チームとの対戦を残してはいる。だが、もはや崖っぷち。疑う余地のない危険水域である。
 
 ちなみに、22節終了時点で最下位に沈むチームが、その次のシーズンもトップディビジョンで戦った前例は過去10年には見当たらない(次ページ参照)。
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