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【セルジオ越後】ペトロヴィッチ監督の解任は妥当だけど、ひとりに責任を押し付けるのは酷だ

カテゴリ:連載・コラム

Jリーグ

2017年08月06日

堀新体制で巻き返せるか。

新体制での初陣となった大宮戦は2-2のドロー。堀新監督がどのようにチームをマネジメントしていくのか注目だ。写真:徳原隆元

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 チームは監督ひとりで作るわけではない。2006年にリーグ優勝、2007年にACLを制した当時はワシントン、ポンテと超一流の助っ人がいた。ただ、ここ数年は質が落ちていた。
 
 ペトロヴィッチ監督が退いた直後にブラジル人DFのマウリシオの獲得が発表されたけど、遅きに失した感は強いね。タイトルを獲るための準備が万全でなかったと言わざるを得ないよ。
 
 ちなみに同じ失敗は、苦戦が続くサンフレッチェにも当てはまる。森保監督が退任する直前にガンバから丹羽とパトリックを補強したけど、タイミングとして遅かった。“水漏れ”が起きたからやむなく、対処したとしか思えないね。
 
 話は逸れたが、要するに低迷の原因をペトロヴィッチ監督ひとりに背負わせるのは酷だということだ。フロントはチームマネジメントに問題はなかったのか検証すべきだし、選手たちも現状を重く受け止める必要がある。槙野らは「責任は選手にある」と話しているようだが、その言葉を力に変えられるか見物だ。
 
 一方、バトンを受け継いだ堀新監督がどうチームをマネジメントするかは未知数だ。初陣となった20節のアルディージャ戦は2-2で引き分けたが、大事なのはクラブ内に漂うマンネリ感を打破することだろうね。健全な競争意識を芽生えさせ、選手たちのモチベーションを上げなくてはいけない。
 
 ペトロヴィッチ体制の失策として挙げられるのは、最終ラインの固定化だ。どれだけ失点を繰り返してもGKや3バックの顔ぶれは変えなかったからね。ただ、それは主力を脅かすだけの人材がいなかったからなのかもしれない。
 
 その意味で今のレッズは仲良し集団になっているように映る。選手たちから自分がこのチームを変えてやろうという気概が感じられないんだ。ただタイミングとしては、重たい空気を変える良い機会になる。スタメンとサブの垣根を一旦取り払って競争を煽るべきだよ。
 
 多くのサポーターに支えてもらっているクラブなんだから、再び上位争いに絡めるよう、プライドを見せてもらいたいね。
 
 そういえば、レッズに日本代表でレギュラーを張る選手もいなくなってしまった。寂しい限りだよ。8月31日にはロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦、9月5日にはサウジアラビア戦があるだけに、西川、槙野、遠藤らはリーグ戦でしっかりアピールして、メンバーに入ってもらいたい。
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