【クラブユース選手権】昨季王者のFC東京U-18が川崎U-18に完勝。連覇へ視界良好か

カテゴリ:高校・ユース・その他

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2017年07月31日

原が爆発。殊勲の2ゴールで勝利に導く。

原は高さを生かして最前線でターゲットマンになっただけでなく、2ゴールをゲット。チームを決勝へと導いた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 非常にテンションの高い前半と同様に、後半もピッチの熱気は一段と増していく。ゲームをコントロールするのは、変わらずにFC東京U-18。最終ラインを高く保ち、前線から精力的にプレスを掛け、約10分間はハーフコートゲームの様相になった。
 
 53分、小林のパスをDFを背負ったまま中央で受けた原がターンしてシュート。惜しくもゴール左へと外れたが、得点の匂いは徐々に増してきた。
 
 だが、川崎U-18も黙ってはいない。球際で全員がファイトを怠らず、シャットアウト。54分にデューク・カルロスの地を這うようなシュート、それで得たCKから波状攻撃で得点を狙い続けた。
 
 先制点は57分だった。これまで幾度もチャンスを創出していたFC東京U-18の久保がペナルティエリア内左を切り裂くと、得意の左足でシュート。GKが弾いた球に原がいち早く反応し、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。
 
 そして得点は間断なく生まれる。59分に再び原。ラインブレイクすると、GKの位置を冷静に確認し、上を抜くループシュート。畳みかけるようにゴールをゲットしてみせた。
 
 少し余裕が出て守備をリトリート気味に変更したFC東京U-18に対して、突破口の開けない川崎U-18。今野章監督は70分に2枚目の選手交代を決断する(1枚目は54分、有田恵人に代えて宮城天を投入)。桝谷を下げ、森璃太をピッチに送り込んだ。
 
 そして、72分、74分に立て続けにゴールへと迫った。前者はペナルティエリア手前からのFK。後者は宮城がボールに飛び込んでダイレクトで合わせたシュート。ともに、あと一歩というシチュエーションではあった。
 
 徐々にボール保持の時間を増やす川崎U-18。それでも、ビッグチャンスを創出したのはFC東京U-18だった。左サイドで人数をかけてゆっくりとボール回しをしていると思えば、一気にサイドチェンジ。見事なスイッチの切り替えを披露してみせる。
 
 78分に久保が横山塁との交代でベンチへ退いてからも、多くが前向きに絡むパスワークから小林真鷹や横山が追加点を奪うべくシュートを川崎ゴールへと浴びせた。
 
 その後はボールが行き来する、オープンな展開に。お互いに決定機とまではならず、試合終了の笛が鳴り響いた。ただ、両チームの選手とも最後までインテンシティは高く、見応えは十分だった。
【クラブユース選手権準決勝 PHOTO】浦和ユース 2-0 山形ユース、川崎U-18 0-2 FC東京U‐18
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
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