共通の道をたどる清武弘嗣、柿谷曜一朗、山口蛍。C大阪のキーマン3人を結ぶ絆とは

カテゴリ:Jリーグ

小田尚史

2017年07月27日

清武を気遣った柿谷。昨季の自身に重ねてエールを贈る。

昨季は怪我に苦しんだ柿谷。今季は主将として首位のチームを牽引する。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季もキャプテンを務める柿谷は仙台戦後、「キヨ(清武)がプレッシャーを感じないよう、僕らがピッチで結果を出すだけ。去年、みんなが自分にそうしてくれたように、僕がキヨのためにできればいいと思う」と気丈に話した。ただ、翌週の練習場では、「(清武の離脱は)痛いと言えば痛い」と本音を漏らしている。
 
 C大阪をJ1に復帰させるためにバーゼルから古巣に戻った昨季、柿谷はキャプテンに指名され、精神的支柱、攻撃の要として重責を担うはずだった。ところが、6月に足首を負傷すると当初の全治期間より長引き、復帰できたのはシーズンも佳境を迎えた11月だった。大黒柱を失っていたチームは自動昇格を逃し、昇格プレーオフの末になんとかJ1復帰を勝ち取った。
 
 今季の開幕前に柿谷は「大黒柱は何人いてもいい」と話していた。だからこそ、ともにチームを引っ張る存在として、強い気持ちを持ってセビージャから戻った清武を心から歓迎した。清武が復帰後初ゴールを決めたのは9節の川崎戦で、柿谷のシュートをGKが弾いたところを押し込んだものだった。また、11 節の広島戦でも、柿谷のシュートがポストに当たった跳ね返りを再び清武が決めている。その都度、柿谷と清武は満面の笑みで抱擁を交わした。そして、そんなふたつのゴールのお返しとばかりに、仙台戦では清武が絶妙なパスで柿谷のゴールをアシスト。ここから新たな関係性が生まれていく。そんな期待を抱ける見事な連係だった。
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