“お騒がせ引退”のカッサーノを恩師が擁護。やはり現役続行も?

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年07月26日

6部クラブは「街全体で歓迎する」と獲得オファー。

長男のクリストファー君を肩車するカッサーノ。悪童はいま家族との生活を最優先している。(C)Getty Images

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 一方で、「バーリの宝石」と呼ばれたカッサーノを12歳で発掘したプロ・インテル・バーリのトニーノ・ラーナ会長は、イタリア『ANSA通信』で「彼の歴史を知らなければ理解できない」と、カッサーノが愛情を必要とする人間だと強調している。
 
「彼は誰からも愛されてこなかった。だから今は奥さんや子供たちから離れられないんだ。アントニオには自分を愛してくれる環境が必要なのだよ。幼少期に父親がいなかったしね」
 
 ラーナ会長は「偉大な選手だが小さな人間を作ってしまったことへの悔いはある」と、カッサーノを人として成長させられなかったことを自責しつつ、「あと2、3年は高いレベルでやれるはず」と、スパイクを脱ぐという本人の決断に寂しさをうかがわせた。
 
 同じように、類まれなる才能を持つカッサーノのプレーをまだ見たいというファンは少なくない。これまでの経緯を考えれば、再度の引退撤回でも驚きはない。そこでまず手を挙げたのが、6部のクラブ「ユニオン・スポルティーバ・レジーノ1910」だ。
 
 ANSA通信によると同クラブは、「限られた予算では、彼ほどの選手を雇うコストをかけることはできない。だが、街全体が歓迎し、彼が望むたびにファリナータ(ガレットのような食べ物)をご馳走する」と、カッサーノに加入を呼び掛けたのである。
 
 カッサーノ一家が暮らしてきたジェノバの街があるリグーリア州を拠点とするUSレジーノは、「家から近いし、ノスタルジーも感じないだろう」と、カッサーノに今までどおり家族と暮らしながらプレーしないかと打診した。
 
 ちなみに、26日付の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は、「ジェノア、スペツィア(セリエB)、ヴィルトゥス・エンテッラ(セリエB)からオファーがあった場合、カッサーノは引退を撤回するかもしれない」とも報じている。いずれもジェノバからほど近い場所に本拠を置いており、家族と離れ離れにならずともプレー可能だ。

「家族のそばにいることが優先」と引退を表明したカッサーノの行く末やいかに?
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