韓国も東ティモールにドロー。簡単ではないアジアの戦いで見えた東京五輪世代の底力

カテゴリ:Jリーグ

川端暁彦

2017年07月22日

大会メンバー入りを逃してきた選手や飛び級招集などの面々が結果を残す。

飛び級招集された高校3年のボランチの伊藤。持ち前のボールさばきで能力の高さを見せた。写真:佐藤博之

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 この代表では勝負の大会のメンバー入りを常に逃してきた柳が右サイドバックとして躍動。チャンスを量産して決勝点をアシストするなど存在感を見せた。

 ボランチでは飛び級招集の高校3年生・伊藤洋輝(磐田U-18)が得意のボールさばきに加えて大胆な攻撃参加も見せるなど、あらためて“二個上”のチームに混じっていけるだけの資質があることを証明。

 FW中坂勇哉(神戸)も潰されてしまうシーンもあったが、勘の良い顔出しとドリブルでの打開という持ち味は見せた。そして初戦4得点のFW小松蓮(産業能率大学)は、「結果を出し続ける」という言葉どおりに交代出場から2点目のゴールを奪い、有言実行。あらためてストライカーとしての可能性を見せ付けた。
 
 そしてもちろん、U-20ワールドカップ組が確かな実力を見せたのも忘れてはいけない。焦りそうな試合展開の中でも中山雄太と板倉滉のCBコンビ、そしてボランチの市丸瑞希は落ち着いた球出しでチームに安定感をもたらしていたし、カウンターに対するスキも作らなかった。遠藤は1得点・1アシストと数字を残すマン・オブ・ザ・マッチ級の働きぶりでチームを勝利に導いてみせた。
 
 第3戦の相手は2歳年長のメンバーで構成されているアジアの眠れる獅子・中国。元富山、福岡のDFコ・ジュンイがキャプテンを務めるチームは、ここまでチームとしては必ずしも良いパフォーマンスを出せていないのだが、個々の能力はやはり高い。日本戦ということでモチベーションもあるだろう。

 1位抜けしか確実に予選突破とならないレギュレーションなのだから、やはり負けるわけにはいかない。その上で「引き分けでも1位なわけだから、焦らないで戦う」(MF高木彰人=G大阪)という、内山監督が今年に入って特に強調してきた“大人の試合”を見せる機会となる。
 
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
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