浦和を翻弄のエムレ・モル、それでもボシュ監督が指摘した課題とは?

カテゴリ:ワールド

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2017年07月16日

指揮官は「素晴らしい才能」と評する一方で…。

槙野(左)を翻弄したドリブルがいわば十八番。そんなエムレ・モルの課題とは? (C)SOCCER DIGEST

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 二度に渡って一瞬で振り切られた槙野は、試合後にエムレ・モルの感想を問われると、まず「速かった」と語った後、こう続けた。
 
「最初に二度、三度とマッチアップしたところでガツンと行けたので、彼も苛立っていたし、自分のほうに(流れを)持っていけたと思った。でも、結局はやられてしまった。あれだけ若くて、あれだけテクニックがあって、速さがあって、ドリブルができる選手は、Jリーグではなかなかいない」
 
 さらにチームメイトの香川も、「持っているものは素晴らしいので、それをしっかりと証明したことは素晴らしい」と称賛した。
 
 とはいえ、プロ2年目の19歳だけに、もちろんまだまだ課題はある。昨シーズンから再三指摘されていた通り、とくに“球離れの悪さ”だ。この日も十八番のドリブルがほぼ常に最初の選択肢で、エリアを問わない無理な仕掛けでボールロストしたり、攻撃の流れを淀ませたりするシーンが何度かあった。実際、ペテル・ボシュ監督も試合後の会見でこう語っている。
 
「彼は素晴らしい才能を持っている。ただ、いつドリブルをするのか、いつパスをするのかという判断力を磨く必要がある。彼がそれを学ぶこと、そして私がそれを学ばせることが今後は大事になる」
 
 昨シーズンは公式戦通算で19試合(先発4試合)・1得点・3アシスト。才能の片鱗は見せたものの、レギュラー定着には至らずバックアッパーの位置づけだった。
 
 しかし、浦和戦でも証明した通り才能に疑いの余地はない。来る新シーズン、ボシュ新監督の下で課題の判断力に磨きをかければ、エムレ・モルは多士済々のドルトムント攻撃陣の中でも重要戦力となるに違いない。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

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