【柏】リーグ11試合ぶりの黒星。鹿島戦で浮き彫りになった個の力量差は埋められるのか?

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2017年07月03日

今後タイトルレースに生き残るための大きなポイントは。

鹿島戦の24分、キャプテンの大谷が先制点を奪取。ペースを握りながらチャンスをモノにしたこの試合の前半の戦い方は理想だろう。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 鹿島が少ないチャンスをモノにした一方で、柏は決定機を作りながらも決めきれないシーンが目立っていた。前半のシュート数は柏が4本で鹿島が5本とほぼ互角。後半は8本のシュートを放った柏が5本のシュートにとどまった鹿島を上回るチャンスを作っていた。

 それでも後半は、柏は1得点、鹿島は3得点と決定力の差が際立った。
 
「チャンスはあった。でもそれを逃した分、自分たちはなにも得られない試合になった。その点においては、鹿島の勝負強さを感じたし、自分たちが足りないと感じた部分でもある」と話すのはキャプテンの大谷秀和だ。
 
 下平隆宏監督も試合後、「チャンスの回数でも、一方的にやられたかといえばそうでもなくて、2-2にしたあとも決定機になりかけたシーンもあった。自分たちが十分逆転する可能性もあった。ゴールが入ったか入っていないかで勝負は分かれます。そこを勝ち切る力が今日は鹿島さんのほうが上だった」と振り返った。
 
 とはいえ、指揮官は「もっとできたのではないかなと悔いは残りますね。本当にちょっとしたところなんですけど、圧力というか、そういうものに負けた感じがして悔しいですね。ただもっと経験や自信が付けばやっていけるはず。そこはまだまだ伸びていくところだと思う」と、成長に期待している。
 
 もちろん、前節まで10試合負けなしと破竹の勢いで勝点を積み上げ、上位に躍り出たのは事実。選手たちも悲観してはいない。
 
 大谷が「(リーグの)前半戦が終わりましたけど、ここまでに出した結果には自信を持って良い。今日勝てなかったことをしっかり受け止めて、連敗しないこと。(次節のC大阪戦に)勝てばまた順位もひっくり返せる」と語れば、中谷も「11試合負けなかったのはまず凄いこと。続けていければ良かったですけど、切り替えてやっていきたい」と、その視線を次戦に向けている。
 
 柏が今後タイトルレースに生き残るためには――。要所の判断力と集中力。そのわずかな差が、大きなポイントとなりそうだ。
 
 今後の柏の戦いに注目したい。

【柏2-3鹿島 PHOTO】激闘の上位対決は逆転で鹿島が柏に勝利!
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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