グリエーズマンはなぜゴールを奪える? 傑出した「トータルなスピード」が鍵だ!

カテゴリ:ワールド

工藤拓

2017年06月30日

アトレティコでは様々なポジションをこなしながら結果を。

ゴール前のスペースに素早く入り込みフィニッシュする形はいわば十八番。グリエーズマンの能力が凝縮されたパターンだ。写真:Rafa HUERTA

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 全てのアクションがスピーディーかつ正確で、しかも利き足の左足のみならず右足でも頭でも難しい浮き玉を点で合わせてしまう。しかも、過去数年にわたって大きな怪我に見舞われることなく、年間50試合以上を戦い続けてきたのだから恐ろしい選手である。
 
 レアル・ソシエダ時代に左ウイングを主戦場とするチャンスメーカーとして頭角を現わし、最前線でのプレー機会が増えた13-14シーズンに得点能力が開花。同シーズンに年間20ゴールを記録すると、14年夏にアトレティコ・マドリーへ引き抜かれた。
 
 アトレティコではCFにセカンドトップ、ウイングなど複数のポジションをこなしながら、3シーズン連続で年間25ゴール超えを実現してきた。
 
 昨夏のEURO2016では得点王&大会最優秀選手に選ばれ、2016年のバロンドール投票ではクリスチアーノ・ロナウド、リオネル・メッシに次ぐ3位。今や世界有数のストライカーに成長した26歳は、今オフに重要な決断を下した。マンチェスター・Uからの巨額オファーを断り、FIFAから補強禁止処分を受けたアトレティコと2022年まで契約を延長したのだ。
 
 昨年はチャンピオンズ・リーグ(CL)とEUROで共に決勝で敗れるショッキングな最後を迎え、16-17シーズンも宿敵レアル・マドリーにCL準決勝で完敗。そのため一時はタイトルを狙えるビッグクラブへの移籍を仄めかすコメントを口にしたが、最終的には「いま出て行けば卑怯な形でアトレティコに損害を与えることになる」として残留を決意した。
 
 夏の補強ができないため厳しい戦いが予想される新シーズンのアトレティコにとって、チーム得点王の残留はこのうえない朗報だ。ピッチ上のプレーと同様に勇気ある決断を下したエル・プリンシピート(小さな王子様)には、今夏にお披露目される新スタジアムのスタンドから惜しみない拍手と歓声が送られることだろう。
 
文:工藤拓

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