「今度は日本に買い漁られていくのか」と落胆する声も。
こうした状況下でふたたびスポットライトが当たったのが、Jリーグだ。中東や中国が外国人削減に舵を切ったとは対照的に、Jリーグでは外国人枠3、アジア枠1、提携国枠1と「5」あり、来季からは国籍を問わず5名の外国人選手が登録できるように拡大される。
ましてJリーグは韓国人選手たちにとって身近で、条件面も魅力的。年俸はKリーグよりも多く、閑古鳥が鳴くKリーグとは対照的にJのスタジアムには観客たちの熱狂がある。
欧州にも行けず、中東や中国でも立場が怪しくなった韓国人選手たちの目が、ふたたびJリーグに向けられるようになるのも当然なのだ。
実際、前述した選手以外にもJリーグ進出を熱望している選手は多いと聞く。元FC東京で広州富力のチャン・ヒョンスは「試合感覚の低下が代表チームでのプレーにも影響しかねない」として中国を出てJ復帰を熱望。FC東京への移籍が秒読みとも言われているし、城南FCの正GKで今年3月に韓国代表にも選出されたキム・ドンジュンのもとには、複数のJクラブからオファーがあるという。キム・ドンジュンは城南と契約を3年残しているが、城南も移籍金次第では手放すことも考えているらしい。
こうしたJリーグ・ラッシュに韓国メディアの一部は危機感を募らせる。「ウィジョも行き、ボギョンも行き、マルセロも行った…ふたたび吹くJリーグ・ラッシュ」(『GOAL.COM韓国版』、「韓国選手のJリーグ進出ブーム、再点火」(『蹴球ジャーナル』)といった具合だ。一昨年夏もKリーグではスター選手たちの海外流失が相次ぎ、Kリーグは“セーリング・リーグ”と嘲笑されたが、「今度は日本に買い漁られていくのか」と落胆する声もある。
果たしてKリーグからJリーグへの移籍ラッシュは今後さらに加速していくのだろうか。引き続き注目していきたい。
文:慎 武宏(スポーツライター)
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
ましてJリーグは韓国人選手たちにとって身近で、条件面も魅力的。年俸はKリーグよりも多く、閑古鳥が鳴くKリーグとは対照的にJのスタジアムには観客たちの熱狂がある。
欧州にも行けず、中東や中国でも立場が怪しくなった韓国人選手たちの目が、ふたたびJリーグに向けられるようになるのも当然なのだ。
実際、前述した選手以外にもJリーグ進出を熱望している選手は多いと聞く。元FC東京で広州富力のチャン・ヒョンスは「試合感覚の低下が代表チームでのプレーにも影響しかねない」として中国を出てJ復帰を熱望。FC東京への移籍が秒読みとも言われているし、城南FCの正GKで今年3月に韓国代表にも選出されたキム・ドンジュンのもとには、複数のJクラブからオファーがあるという。キム・ドンジュンは城南と契約を3年残しているが、城南も移籍金次第では手放すことも考えているらしい。
こうしたJリーグ・ラッシュに韓国メディアの一部は危機感を募らせる。「ウィジョも行き、ボギョンも行き、マルセロも行った…ふたたび吹くJリーグ・ラッシュ」(『GOAL.COM韓国版』、「韓国選手のJリーグ進出ブーム、再点火」(『蹴球ジャーナル』)といった具合だ。一昨年夏もKリーグではスター選手たちの海外流失が相次ぎ、Kリーグは“セーリング・リーグ”と嘲笑されたが、「今度は日本に買い漁られていくのか」と落胆する声もある。
果たしてKリーグからJリーグへの移籍ラッシュは今後さらに加速していくのだろうか。引き続き注目していきたい。
文:慎 武宏(スポーツライター)
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。