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【ベガルタ戦記】渡邉晋の『日晋月歩』|チーム全体が「同じ絵」を描いて奪った理想的な得点

カテゴリ:連載・コラム

渡邉 晋

2017年06月27日

選択肢が増えたからこそ適切かつ迅速な判断が重要になる。

理想的だった1点目。ただ、それに満足することなく他の部分も突き詰めていかなければならない。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 ただ、理想的な得点を奪えたからこそ、「“それ以外”の部分を突き詰めなければ」という想いも生まれた。例えば攻撃の終わり方。シュートで終わる、クロスを上げ切る。プレーを一回切る形で攻撃を終わらせないと、カウンターの餌食になってしまう。
 
 それをC大阪戦で改めて痛感した。これまではリスクマネジメントの部分、つまりは攻撃をしながら、守備における人数をどうやって合わせるのか、どこにポジショニングすればいいのか、というミスが多かった。
 
 しかし、今は自分たちがボールを保持できるようになったことで、綺麗に崩し切ることに固執してしまっている面がある。パスが回るからこそ、もうひと手間、ふた手間かけてやろうという欲が出る。そこでミスをして、強烈な一撃を食らってしまう。
 
 もちろん、C大阪戦のようにキレイな崩しからのゴールを数多く奪ってみせたい。それを理想としつつ、「今は流れが悪いからシンプルに攻撃をしておこう」、「まずはシュートで終わっておこう」という判断があっていい。それがゲームコントロールにつながる。
 
 いまの仙台はひとつ上の段階に進んだと思っている。共有するものが増え、一人ひとりのアイデアが増加し、選べる選択肢は当初よりも多くなった。だからこそ、勝つためにプレーを整理する必要性があると感じている。
 
 ユアスタ初ゴールを決めた拓真に関して言えば、今はやれることが多くなり、サッカーを面白いと感じながらプレーしているのではないか。あとは相手との駆け引きのなかで、どれを選ぶか。
 
 今までなら1つしかなかったプレービジョンが2つ、3つになったなかで、適切なものを適切なタイミングで選べるかどうかが必要になってくるだろう。
 
 ただ、これも拓真がしっかりと成長している証拠。だから、嬉しくもある。チームも一緒で、ここを乗り越えたら必ず強くなれる。相手の圧力を感じながら、ゲームの流れを読み、そのなかでどのプレーを選ぶのか。
 
 それをより的確に、より早くすることができれば、必然的に勝利を掴めると思っている。
 
構成●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※渡邉監督の特別コラムは、J1リーグの毎試合後にお届けします。次回は7月1日に行なわれる17節・G大阪戦の予定。お楽しみに!
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