【清水】静岡のプライドどころじゃない?「0-0でもいい…」の割り切りでホーム初勝利

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2017年06月27日

チームはプライドよりも結果を求めて。

 このような勝ち方は、古くからの清水サポーターの美意識にはそぐわないかもしれない。終盤に接触プレーがあった際に、たっぷり時間を使って味方に一息つかせる選手が目立ったことも、清水にはあまり見られなかった一面だ。静岡の古くからのサッカーファンには、そうした勝ち方を嫌う人もいる。
 
 だが、キャプテンの鄭は「うちはそんなことを言っていられる立場じゃない」と言う。J2からJ1に戻ったばかりで、まだ残留できるかどうかも分からないチーム。しかもJ1ではホームで2年も勝てていない。プライドがどうこうと言っている状況ではないかもしれない。
 
 いずれにしても、この試合ではチーム全員が現実主義に徹して、勝てる戦い方の糸口を掴んだ。静岡県出身の竹内涼も「去年掴めていた“勝ち方”というのをJ1仕様に変えていかないといけない。今日の戦い方をベースとして、攻守に質を上げていけば良いと思います」と語る。
 
 清水の変化を、好ましいと考えるか、好ましくないと考えるかは、人それぞれのサッカー観だろう。ただ、チームとしてはプライドよりも結果を求めて、新たな道を踏み出し始めている。
 
取材・文:前島芳雄(スポーツライター)
【関連記事】
【J1採点&寸評】清水1-0甲府|辛抱強く勝機を探った清水のセンターラインを高評価。指揮官は200勝目
【名古屋】空白の3年を経て――“天才テクニシャン”青木亮太が迎えた目覚めの時
【広島】浮き彫りになった迷い、自信のなさ。負のループから抜け出す術は単純で難しい
【FC東京】7月8日の鹿島戦は大きな分岐点に!?  味スタで“ダブル”を達成できれば…
【欅坂46】上村莉菜×影山優佳 夢のサッカー対談(#1)「柏、広島との出会いや観戦方法は?」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年7月3日号
    6月19日発売
    新生レアル・マドリー完全攻略読本
    シャビ・アロンソ新体制が始動
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ