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【小宮良之の日本サッカー兵法書】日本代表の命運を握る課題――長谷部の代わりを見つけ出せ!

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年06月25日

長谷部が戻ってきて、それで十分と言えるかどうか…

可能性のある人材が多々出てきているが、まだ全幅の信頼を置ける存在は見つかっていない。写真はイラク戦での井手口。 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 現在の日本代表には、そんな長谷部の代役は見当たらない。
 
 そこで、ハリルホジッチ監督は4-3-3という苦肉の策を絞り出した。しかし、4-3-3は中盤で相手のプレッシャーを受けやすく、相当に練度を高めないと、ラインのコンパクトさを保てない。難易度の高いシステムと言える。
 
 その点、ハリルホジッチがイラク戦で遠藤、井手口のダブルボランチにしたことは次善策だった。もしアンカー+2人のインサイドハーフというセットだったら、もっと酷い破綻が起きていた可能性がある。
 
 凡庸なプレーに終始したが、勝点1は積み重ねた。それは「最悪の事態を回避した」と捉えるべきかも知れない。
 
 ただしこのままでは、日本代表は苦しい戦いを余儀なくされることになる。長谷部がいない状況で、どうやって戦うべきか。その方策を見つけ出さなければならない。
 
 たとえ長谷部が戦列に復帰したとしても、代役が1人も見当たらない状況は、速やかに改善する必要があるだろう。
 
 それに、世界の強豪と戦う上で、長谷部が戻ってきて、それで十分と言えるかどうか……。
 
 禍転じて福となせるか――。現在の長谷部不在は、もうひとつの有効な戦術システムを見つける、絶好の機会とも言える。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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