【セルジオ越後】天皇杯は“こなすだけの大会”に。プロの意地はどこにいったのか?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年06月23日

レギュレーションの変更も必要だろう。

今年1月1日の決勝戦は大阪の吹田スタジアムで開催された。今大会の決勝は2018年1月1日に埼玉スタジアムで行われる。(C)SOCCER DIGEST

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 昔の日本リーグ時代は試合が少なかったし、天皇杯というトロフィーは誰もが憧れる名誉あるものだった。でも、時代は変わり、伝統のある大会の魅力は薄れてしまったと言わざるを得ないよ。
 
 もしかしたら、元日の決勝戦だけ、お客さんが入れば良いという考えもあるんじゃないかな。確かに毎年、決勝戦は満員に近い観衆が集まっている。でも、すでにリーグ戦が終わっている時期で、他チームへの移籍が決まっている選手や解雇が決定している選手も目に付く。「最後の試合」という点で感動を呼ぶかもしれないが、来季のチーム作りにはつながらない点では、僕なんかは冷めた目で見てしまうよ。
 
 もっとも今大会からは、3回戦から準々決勝まで対戦カードの下位カテゴリーチームが所属する都道府県の会場を優先して使われることが決まった。これまではなぜこのスタジアムで開催されているのかという試合が少なくなかっただけに(これまでは基本的にホーム側の所属する都道府県サッカー協会が開催権を持っていた)、こういう変化は続けていくべきだろうね。
 
 Jリーグだって今季から2ステージ制から1シーズン制へと戻し、来季からJ1とJ2の入れ替え戦を9年ぶりに復活させる案も浮上している。レギュレーション変更が上手くいくかは分からないが、より注目してもらえるような改革は行なうべきだろう。
 
 大会の威厳が増し、各チームの意地と意地がぶつかり合う熱い試合が増えることに期待したいよ。
 
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