周辺国と断交のカタール、2022年W杯は開催不可能? 代替地探しの動きも!?

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年06月10日

カタールは「開催権を剥奪されているべきだった」と米メディア

写真は94年W杯の開会式。2026年大会開催を狙っているアメリカだが、自国開催が前倒しになる可能性は? (C) Getty Images

画像を見る

 W杯の開催国変更といえば、86年大会で前例がある。当初の開催国だったコロンビアが財政面や治安などの事情から、82年11月に開催権を返上。FIFAはすぐに代替開催国を募り、手を上げたメキシコ、アメリカ、カナダ、ブラジルから、70年大会を成功させた実績のあるメキシコを選出した。
 
 与えられた準備期間はわずか3年で、しかも大会前年には大地震に見舞われながらも、メキシコは見事にホストカントリーの役割を果たした。しかし、当時とは比べ物にならないほどの規模となった現在のW杯では、メキシコのような例の再現は難しいだろう。
 
 そこで、まず候補に挙がるのが、世界一の大国であるアメリカ。元々、前FIFA会長のジョゼフ・ブラッターは2018年にロシア、22年にアメリカという大国での連続開催を望んでいたが、目論見は破れ、ここからFIFAの旧体制の崩壊が始まっていったと言ってもいい。
 
 欧州のメディアのなかには、すでにFIFAの上層部が代替地探しに動き始め、非公式ながらアメリカに対して開催を打診したと報じているところもある。
 
 経済的にも信頼でき、かつてはサッカー不毛の地といわれながらも、現在は人気、実力ともにその地位を大きく上昇させたアメリカは、開催国として何ら不足はないが、大きな問題がある。彼らの照準はすでに、2026年大会に向けられているということだ。
 
 48か国で行なわれる最初のW杯を、カナダ、メキシコとの共催というかたちで呼び込むことを表明したアメリカ。対抗できる勢力も存在せず、正式に立候補すれば、間違いなく開催権を手にできるだろう。
 
 となれば、次に候補に挙がるのは中国。2008年にオリンピックを開催した実績を持ち、驚異的な経済成長により、サッカー界でも選手やクラブの“爆買い”が世界レベルで注目されているアジアの大国だが、2022年といえば、北京で冬季五輪の開催を控えている……。
 
 前述の『US RODAY』は、カタールW杯について「本来ならば数年前に開催権を剥奪されているべきだった」と記し、「FIFAは貪欲で汚れた決断によって選んだ混乱の開催国とともに、今、身動きが取れない状態にある」と皮肉っている。
 
 カタール、および中東の状況、およびFIFAの動向については、今後も注視していく必要がある。
【関連記事】
ACL暴力事件に新事実発覚!AFCが「審判」と「もうひとりの浦和選手」への暴行を断定
大胆な水着やセミヌードまで…チェコ代表FWの美人姉が「セクシー過ぎる」と話題!
韓国メディアが済州の猛反発を報道!「処罰が重すぎる」「厳粛に審理されていない」と異議申し立てへ
【セルジオ越後】香川の負傷、CBの連係… 不安は多いが危機感を持って敵地へ行くのは悪くない
金田喜稔がシリア戦を斬る!「本田のインサイドハーフ起用は大いに賛成だ」
英サッカー専門誌の熟練記者は「ACL暴行事件」をどう捉え、どう切り取るのか

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ